狸子がおかしくなっていった日
狐火と申します。やばくはしない...と思います。
しばらく経った頃。
あまり逃げないようにしておくと拘束を少しずつ取ってくれた。
...と言っても目隠しと口の布だけしか取れてないがまだマシだ。
この生活にも慣れてしまった。
(完全に染まる前に逃げないとな...)
そんなことを思っていると、狸子が部屋に入ってきた。
ただ、何か様子がおかしい。
不思議に思いながら見ているといきなり肩をぐっと掴まれた。
「...ねえ...狐音...大好き...ねえ...なんで...そんな...可愛いの...」
呼吸が荒い。
顔が赤い。
明らかにいつもの狸子ではないことは分かる。
「ね、ねえ...一回離れて...?近いから...」
「...あ、ごめん...」
割とすんなりと受け入れてくれた。
「...なんかあったん?」
そうゆっくりと問いかける。
「...だって...狐音が誰かと話してないかって...逃げてないかって...不安で...不安で...」
一瞬ゾワっとする。
狸子が抱えてるのは純粋な愛じゃない。
...別の、何か。
それをまた実感した。
「...もう限界...」
ふと狸子がそういうと拘束を全部取ってくれた。
動揺していると右手に手錠をつけてきた。
「これでずっと一緒だね...」
「...え?」
「へ?...へ??」
「可愛いなぁ...もうずっと逃さないからね...♡」
読んでいただきありがとうございます。
狸子ちゃんは大学生で普段スマホ生活タイプです。
愛でてやってください




