11-1 謝罪する勇気ある者をとがめず
アラバス公国からの使節団が晶人の国へ、訪問することになった。アラバス国王から「死の森」へ追放処分を受けていた晶人は、いったいアラバス国王にいかなる対応するのだろうか。
一方、その頃、アラバス国王内にスパイや暗部、暗殺部隊は皆無であることを再確認した、ぼっけもんずのメンバーは、その吉報をアラバス国王とローゼン陸軍総大将に伝え、陸軍の演習場でレーダー探知機腕時計の
正しい使い方の講習会を終え、新型兵器の講習会を行っていた。
さらに、福山智勝隊と白部和隆隊と馬場哲矢隊と米田進次郎隊は近くの山脈から流れる豊富な水を使って用水路の建造に取り掛かっていた。
その頃、晶人は物事の真偽を見抜く『真偽の瞳』と『コスモサイコキネシス・インフィニティ』を用いて、捕縛したスパイや暗部、暗殺部隊の取り調べを本拠地であるログハウスの地下3階で行っていた。新たに捕虜にしたスパイと暗部160名と暗殺部隊は41名に対し、『コスモサイコキネシス・インフィニティ』で深層心理を暴き、全ての真実を話すように仕向けた。その取り調べの結果が以下の通りである。
国 名 スパイや暗部 暗殺部隊の人数
ロジア帝国 50人 15人
キムジョン帝国 30人 10人
ジャイナ帝国 40人 13人
ベラルシ帝国 10人 3人
アメリル合衆国 20人 0人
コリル公国 2人 0人
ヒンド 3人 0人
イランコトスル 5人 0人
ポーランドスル 10人 0人
合 計 160人 41人
さらに、その1か月後、無事に用水路が完成し、完成式典が盛大に行われた。アラバス公国が水の都に代わったのである。用水路が畑の隅々まで行き渡り、さつま芋だけでなく、様々な植物が育つようになった。晶人が、地球から持ち込んだ腐葉土を物体再現魔法で大量に増やし、各農地へ山積みしたため、これまでやせた土地が、農作物が豊かに育つ大地に変化したためである。
また、新型武器の取り扱いや分解の仕方、掃除の仕方、組み立て方を懇切丁寧に大勢の軍人や国民に講習会を開き、新型武器の扱い方の修練度を飛躍的に高めた。
その半月後、アラバス公国から正式な国交樹立と同盟関係締結のための使節団が来訪することとなった。晶人は、ログハウスをさらに拡大し、貴賓室兼会議室を増築して、アラバス公国の来訪を迎え入れた。
『天の使徒』の国からの迎え入れのための人員は、以下の通りである。
1 大和晶人元帥 晶人タイガー中将、晶人フェンリル中将
2 福山智勝大将 智勝レインボードラゴン中将、智勝ゴールデンドラゴン中将
3 嶺長鉄之進大将 鉄之進レインボードラゴン中将、鉄之進メタリックドラゴン中将
4 上井戸仁大将 仁レインボードラゴン中将、仁ミスリルブラックドラゴン中将
5 中山勇司朗大将 勇司朗レインボードラゴン中将、勇司朗ミスリルサイクロプス中将
6 和田秀吉大将 秀吉レインボードラゴン中将、秀吉ゴールデンオジロワシ中将
7 野田溜之介大将 溜之介レインボードラゴン中将、溜之介ブラッククロコダイル中将
8 馬場哲矢大将 哲矢レインボードラゴン中将、哲矢ミスリルゴーレム中将
9 米田進次郎大将 新次郎レインボードラゴン中将、新次郎ミスリルナイト中将
10 白部和隆大将 和隆レインボードラゴン中将、和隆ミスリルベアー中将
一方、アラバス公国からの使節団の人員は以下の通りである。
1 アラバス公国国王陛下
2 エリス女王陛下
3 ソフィア第一王女
4 リリー第二王女
5 ローゼン陸軍総大将
6 バズル陸軍大将
7 鬼人族のレッドン陸軍大将
8 ザ・コール中将
9 ボレロ少将
10 アラバス国王陛下のコイル執事
「おおー!ようこそいらっしゃいました。アラバス公国国王陛下、もうお体の方はいかがですか?」
晶人がアラバス公国国王陛下にそう声掛けをするやいなや、アラバス公国国王陛下は、晶人に抱き着き、大粒の涙を流しながら、人目もはばからず大声で泣いた。晶人は、まったく嫌がる様子など見せることもなく、アラバス公国国王陛下の肩と背中をゆっくりさすってあげた。すると、その場にいたエリス女王まで晶人に抱き着き、人目もはばからず大声で泣きながら、何度も何度も「ありがとうございました。アラバス国王の命を助けていただき誠にありがとうございました。」という言葉を繰り返すのであった。晶人は、二人を抱きながら、二人の背中をゆっくりとゆっくりと慈しみながらさすってあげた。
その様子を見て、ソフィア第一王女は晶人に心をわしづかみにされた心持になった。
そして、泣き止んだアラバス公国国王陛下が
「大和晶人様、我が国へ転移させておきながら、晶人様の真の力を見誤ったご無礼をお許しください。また、『死の森』へ追放したご無礼をどうか、どうか、お許しくださいませ。」
と土下座をして謝った。晶人は、アラバス公国国王陛下の両脇を抱えて立ち上がらせた。
「晶人殿、わしの愚かな過ちをどうか、どうか、お許しください。この地へ追放したことをどうかお許しください。神官長の言ったことを真に受けたこの私が愚か者でした。誠に申し訳ありませんでした。」
晶人は敢えてしばらく黙っていた。女王陛下と第一王女はその姿を黙ったまま見守っていた。
「アラバス公国国王陛下、頭を上げて下さい。」
アラバス公国の国王陛下は、大粒の涙を流していた。
「晶人殿、誠に申し訳ありませんでした。どうか私の過ちをお許しください。」
晶人はその後に、
「人間にとって、自分の非を素直に認め、謝罪する行為とは崇高なものです。勇気がなければできぬ行為です。私は、その崇高で勇気を持った者を咎めようとはゆめゆめ思っておりません。どうぞ、お顔をお上げください。それに、そんなことがあったという記憶は私にはありません。忘れっぽい漢ですからね。ギャハハハハ!ギャハハハハ!」
その言葉の重みにアラバス国王もエリス女王もソフィア第一王女は、強く胸を打たれた。
「晶人殿、では、お許しいただけるのですか。」
「許すも何も、私はそういうことを覚えていませんから、忘れっぽい性格なのですよ。ギャハハハハ!」
「ハハーッ。誠にありがとうございます。」
私(筆者)は、2度の心肺停止と臨死体験と死後の世界の経験をしています。また、教師時代に可愛がっていた教え子を交通事故で亡くし、お母様が身元確認をした瞬間に意識を失くされ、救急搬送されたため、担任である私がその子の身元確認を致しました。私の意識は解離し、無意識の状態でその子の頭を抱えて泣き叫んだそうです。この内容は後で警察署で聞かされました。命は尊いのです。なぜなら儚いからです。私は自分の臨死体験と教え子の死亡事故を体験したために、現在行われている「侵略戦争」「大量虐殺ジェノサイド」には断固反対します。
せめて、異世界の世界だけでも「侵略戦争」を阻止し、平和な世界を構築するために、この物語を構成しました。未熟なアマチュア作家で、文章も未熟ですし、誤字や脱字もあろうかと存じます。しかし、せめて異世界だけでも侵略戦争を完全懲悪する物語を書こうと思いました。未熟な内容ですが、どうぞお付き合いくださいませ。
また、感動する場面などがありましたら、お知り合いの方やご友人などに紹介して下さると幸甚に存じます。




