10-7 晶人、アラバス国王の命を救う
アラバス国内に潜んでいたスパイや暗部、暗殺部隊のあまりの数の多さについに、体内に疾患を抱えていたアラバス国王が倒れた。既に、呼吸は停止した状態だった。晶人は、いかに対処するというのか。
「御父上、御話があります。」
「ソフィア、何をかしこまっているのじゃ。」
「このスパイ確保の件が済みましたら、晶人様が創ってくださった大魔法陣を利用して、こちら側から同盟の締結用紙を作成し、同盟を改めてアラバス公国から申し出ましょう。調印式は、御父上と御母上、私、ローゼン陸軍総大将、バズル陸軍大将、鬼人族のレッドン陸軍大将、ザ・コール中将、ボレロ少将を連れて行きましょう。」
「うむ。さすがソフィアじゃ。わしも同感じゃ。」
それから3時間後、福山智勝や野田溜之介、馬場哲矢、中山勇司朗、上井戸仁、米田進次郎、嶺長鉄之進、和田秀吉が、約160名のスパイや暗部を連れて来た。また、32名の暗殺部隊を捕獲してきた。ローゼン陸軍総大将、バズル陸軍大将、鬼人族のレッドン陸軍大将、ザ・コール中将、ボレロ少将たちも必死になって頑張り、70名ものスパイや暗部、9名の暗殺部隊を捕獲してきた。
「ローゼン陸軍総大将、結果を報告してくれぬか?」
「はい、結果をご報告申し上げます。ぼっけもんずの8人のメンバー様が、スパイや暗部を160名捕縛し、32名もの暗殺部隊を捕縛しました。我々は、スパイや暗部を70名捕縛し、9名もの暗殺部隊を捕縛しました。合計は、スパイと暗部が160名です。暗殺部隊は41名であります。」
ローゼン陸軍総大将の、この報告を聞いた後、大きなショックを受けたアラバス国王はその場に倒れてしまった。
「アラバス国王陛下!」
「アラバス国王陛下!」
「あなた!」
「お父様!」
「スッ。」
そこへ晶人が突然、現れ、アラバス国王陛下を抱き上げた。
「状況は把握しているぜ。今から城の医務室に転移するぞ。脳梗塞か心筋梗塞かも知れない。ぼっけもんずのメンバーは全員を連れて医務室に転移して来てくれないか。」
「ラジャー!」
「ラジャー!」
「ラジャー!」
「パッ。」
晶人は、アラバス国王陛下を医務室の大きなベッドにそっと移した。すると、ぼっけもんずのメンバーが全員を連れてアラバス公国の医務室に転移してきた。
「あなた!」
「国王!」
「御父上!」
「しっ!今は静かにしなさい!ご心配な気持ちは分かりますが、私の集中力が切れてしまいます。どうかお静かにお願いします。一刻を争う状態かも知れません。」
晶人は、両手にコスモサイコキネシス・インフィニティを用いて、コスモエナジーを宇宙から吸収し始めた。すると、晶人の両手の手のひらには、虹色に輝くオーラ―の光が集まりだした。その状況を女王陛下やソフィア第一王女、リリース第二女王陛下、将軍たちが固唾を飲んで見守っていた。
「よし。今からどこが悪いのか調べます。引き続きお静かに願います。」
晶人は頭から足にかけて両手を何往復もかざしていった。すると、
「心臓の動脈に血栓が詰まっています。心肺停止の状態です。つまり、心臓の大きな血管の中に大きな大きな脂肪などでできた詰まり物が血の流れを塞ぎ、心臓が動いていない状態です。今から心臓に詰まっている血栓を溶かす施術を行います。では、始めます。」
晶人は額に汗をかきながら両手を国王の心臓に当てていた。晶人の両手からは大量の虹色のオーラをまとった光線が放たれていた。
すると、晶人のとなりにソフィア第一王女が寄り添い、晶人の額から流れる大量の汗を美しいタオルで拭きとっていた。
「・・・・・。」
「よし、血栓を溶かすことに成功しました。後は心肺蘇生術を、コスモサイコキネシス・インフィニティを用いながら、自動的に肺を圧迫し、口から空気を送ることを繰り返します。」
晶人は、大量に噴き出してくる汗をソフィア第一王女に拭いてもらいながら、コスモサイコキネシス・インフィニティを用いて両手の手のひらを肺にかざし、肺を圧迫していった。そして、アラバス国王陛下の口に自動的に空気を送り込んでいった、肺に何度も圧迫し、口から空気を送り出すように念じた。すると、
「自力で心臓が動き出し、肺で呼吸することができるようになりました。成功です。死の一歩手前からの生還ですね。」
すると、アラバス国王陛下はベッドからすくっと起き、周りを見回した。
「あれ!みんなどうしたのじゃ!おお~、大和晶人様ではありませんか。」
「もう完全に大丈夫ですね。それでは、私は所用があるので失礼します。」
「スッ。」
「思い出したぞ!わしは、スパイと暗部が160名です。暗殺部隊は41名であるという報告をローゼン陸軍総大将から聞いた後、ショックを受け瞬間に、急に胸が痛くなり出してそれから意識を失くしたのじゃ。」
それ以降の話をアラバス国王陛下は、エリス女王とソフィア第一王女とローゼン陸軍総大将から説明を受けた。
「こうはしておられん、今すぐに大和晶人様にお逢いに行くぞ。エリス女王、ソフィア第一王女、リリー第二王女、ローゼン陸軍総大将、準備をするのじゃ!」
すると、大和晶人からこの場所に集合している者だけに大念話が入った。
「アラバス国王陛下様は、心臓に血栓と言って、体の不要な物質が詰まる傾向があります。アラバス国王陛下は、少なくとも2週間は安静にしておいてください。2度目の心臓病が起きる可能性があります。それから塩辛いものを食べないようにしてください。それとこの2週間で食事療法をして、大変でしょうが、体重を5kg落としてくださいませ。私の国に訪問に来るのはいつでもできます。今、最も重要なことは同盟ではありません。アラバス国王陛下のお命です。今から私が数種類の心臓によく効く最新の薬を地球まで取りに行って参ります。それまで、自分勝手な行動は慎んでください。以上です。失礼いたします。」
この晶人の大念話を聞いて、アラバス国王は声を上げて泣いた。また、女王もソフィア第一王女もリリー第二女王も泣いた。軍部の者たちもアラバス国王を敬愛しているため、全員が泣いていた。
ぼっけもんずのメンバーも、アラバス国王とご家族に生還の祝福の言葉を伝えた。そのあたたかい言葉に、全員が再び泣いた。
そして、上井戸仁から大和晶人の人生にまつわる話が出た。
私(筆者)は、2度の心肺停止と臨死体験と死後の世界の経験をしています。また、教師時代に可愛がっていた教え子を交通事故で亡くし、お母様が身元確認をした瞬間に意識を失くされ、救急搬送されたため、担任である私がその子の身元確認を致しました。私の意識は解離し、無意識の状態でその子の頭を抱えて泣き叫んだそうです。この内容は後で警察署で聞かされました。命は尊いのです。なぜなら儚いからです。私は自分の臨死体験と教え子の死亡事故を体験したために、現在行われている「侵略戦争」「大量虐殺ジェノサイド」には断固反対します。
せめて、異世界の世界だけでも「侵略戦争」を阻止し、平和な世界を構築するために、この物語を構成しました。未熟なアマチュア作家で、文章も未熟ですし、誤字や脱字もあろうかと存じます。しかし、せめて異世界だけでも侵略戦争を完全懲悪する物語を書こうと思いました。未熟な内容ですが、どうぞお付き合いくださいませ。
また、感動する場面などがありましたら、お知り合いの方やご友人などに紹介して下さると幸甚に存じます。




