第14話 聖女レイナ7歳編 魔法のケーキ
レイナが7歳になった日、王国は彼女の誕生日を祝うために王城の庭で盛大に開かれた。
庭には色とりどりのバルーンが飾られ、テーブルには山のようなケーキとお菓子が並べられた。
当初、料理長は5段の巨大ケーキを作ろうと試みましたが、重さで崩れてしまうため、計画は失敗に終わりました。
代わりに、レイナの好きなイチゴ、キウイ、マンゴーをふんだんに使った三層の大きいバースデーケーキが準備されました。
ケーキのてっぺんには、砂糖細工でできた小さな王冠が輝いていました。
レイナは目を輝かせてケーキを見つめ、しかし突然、彼女はある疑問を抱いた。
「おじいちゃん王様、このケーキ、みんなで食べるの?」
王は優しく微笑んだ。
「もちろんだよ、レイナ。今日はレイナの誕生日だから、誰もがあなたの幸せを祝います」
レイナは首をかしげ、小さな指でケーキを指さした。「でも、ケーキが一つだけだと、みんなに分けられないよ。お友だちもたくさん来てるし」
彼女の「お友だち」とは、宮廷の廷臣たち、騎士たち、そして彼女が過去4年間に出会った王国の子どもたちすべてを指していた。
レイナは年齢を重ねても、その純粋な心と誰とでもすぐに友達になる能力を失っていなかった。
庭には、王族から庭師の子どもまで、実に100人以上が集まっていた。
王は一瞬考えたが、すぐにレイナの言うことに気づいた。
確かに、ケーキ一つではすべての人に分けることはできない。
しかしレイナはすでに行動を開始していた。
彼女はテーブルの前に立ち、両手をケーキの上に広げた。
「みんなで、わっしょい!」
何も起こらないように見えた一瞬の後、ケーキから柔らかな金色の光が溢れ出た。
光はケーキを包み、そして突然、大きなケーキが小さなケーキの群れに分裂した。
一つ一つが個別のケーキとなり、それぞれが異なる果物やデザインで飾られていた。
トーマスとエマの前にはハート型のイチゴケーキが現れ、騎士の前には剣の形をしたチョコレートケーキが、音楽家の前には音符の形をしたレモンケーキが、子どもたちの前には動物の形をしたカラフルなケーキが現れた。
庭師の前には花の形のケーキが、料理人の前にはフライパン型のケーキが。
すべてのケーキが、誕生会に参加したすべての人々の前に現れたのだ。
一同はしばらく呆然としていたが、やがて驚きの声が上がった。
レイナは自分のケーキを取り、大きな一口を食べた。「おいしい!みんなも食べて!」
誕生会はさらに賑やかになり、音楽が流れ、子どもたちは笑いながら走り回った。
レイナは7歳になっても、その無邪気な笑顔とすべての人を幸せにする能力を失っていなかった。




