表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

第6話 2階層に行ってみよう。

新しいスキルを得てわくわくしている俺、常にわくわくしている楓ちゃん。そんな俺たちは今、ダンジョンにいる。昨日俺が挑んだスライムダンジョンだ。俺は前回、1階層だけで止まったが、このダンジョン実は10階層もあるらしい。そのため楓ちゃんと話して、今回は2階層を目標に進んでいこうと考えている。楓ちゃんの分の許可証も発行済なので、さっそく中に入ることにした。


「ここがダンジョン…!思ってた感じと違うね!なんて言うか…壮大?」


「俺も初めて見た時びっくりしたよ。もっと狭いものだとばかり思っていたからね。それにしても、こんなに広いダンジョンが10階層もあるなんて、まだまだ驚きがいっぱいありそうだ。」


1階層は通常のスライムしか湧かないが、2階層からは通常のスライムに加えて、魔法属性を持ったスライムが出現するらしい。ちなみに、下の階層に繋がる階段はいくつかあるらしい。だが、この広いダンジョンエリアの中で、階段を探すのはなかなか難しいだろう。早めに階段を探し、2階層を見つけたいところだ。といっても、楓ちゃんは初めての探索なので、あくまでも彼女のスピードに合わせるつもりだが。


「あっ スライム!私倒してもいい?」


「うん、やっちゃって!」


楓ちゃんは双剣を取り出し、スライムに駆け寄る。スライムは逃げようとしたが、楓ちゃんの素早い動きの前では無意味だ。気がついたらサクッと一撃で仕留めていた。コロッ、と核だけ落としてスライムは逝ってしまった。


「これがスライムの核か〜!結構綺麗なんだね!」


(楽しそうでよかった。)


それにしても楓ちゃん、初の戦闘だと言うのにスムーズすぎて凄いなと思う。


「あの鍛冶師さんにも感謝だね!こんなにかっこいい武器貰っちゃって!」


「そうだね、腕のいい鍛冶師さんだったみたいだし、今度また行ってみようか。」


あの鍛冶師さん、という言葉を説明するには、少し巻きもどる必要がある。

俺たちは冒険者ギルドを出てすぐにダンジョンに行くつもりだった。だが、「そういえば楓ちゃんの武器が無い…!」と気づき、急遽近くにあった鍛冶屋に寄ったのだ。そこで、今楓ちゃんが付けている双剣を買ったのだった。そこの鍛冶師は女性の方で、マリアという名前の人だった。めちゃめちゃいい人だったので、個人的にはまた寄りたいと思っている。

剣の話をしていたところで、ふと目の前を見るとスライムが6匹、固まってぷよぷよしていた。近くに水源があるため、恐らくそこに皆集まっていたのだろう。


「楓ちゃん、これはチャンスだ。俺が魔法をぶっ込むから逃げたスライムを処理して欲しい。」


「分かった!任せて。」


作戦を伝え、すぐに行動に移る。


「初級水属性魔法・ウォーター」


水属性魔法を発動する。初級魔法のウォーターは水を召喚するだけで、殺傷力はあまりない。だが、水は変形させることが出来る。


(飛ぶ刃のような感覚で…)


意識して、水に魔力を込めて放つ。すると、ぷかぷか浮かんでいただけの水は、あっという間にスライムを蹂躙する刃となった。


(すげー!やっぱ魔法って楽しいな…!)


魔法には無限大の可能性がある、そう思った。


「楓ちゃん!後はお願いするね!」


「任せて!うりゃァァァ!!!」


俺が倒せたスライムは4匹。後2匹は取り逃してしまったのだが、楓ちゃんがいるので問題はない。


俺と楓ちゃんの幸運値が高いのもあって、スライム核はほぼ確実にドロップする。スライム核自体のドロップ率も高いのだが、本来は100%落ちるという訳では無かったらしい。…前回の俺は幸運だったのだろう。

探していくこと1時間くらいだろうか。遂に階段を見つけた。


「 「おぉ〜!!!」 」


初めて階層への階段を見つけたことに喜びつつ、2階層へ潜る。一応、道中は印を付けながら進んだため、帰り迷うことは無いと思うが…


「2階層も広いなぁ…」


迷って閉じ込められないようにだけ気をつけないといけないな。

さて、2階層攻略の始まりだ。



--------------------------


鑑定スキルで見たところ、2階層にいるスライムは「マジックスライム」という名称らしい。スライムが纏う色によってそれぞれ使える属性が違うので、そこに注意して進まなければならない。


「初級氷魔法・フリーズ!」


氷魔法でスライムを閉じ込める。が、炎スライムとの相性が悪く、溶かされてしまう。


「急所突き!」


楓ちゃんが炎スライム目掛けて猛攻する。炎スライムは為す術なく倒されてしまう。


「秋原くん!炎スライムは倒しておいたよ!」


「さんきゅ!初級氷属性魔法・フリーズ!」


氷属性魔法は、残る他属性のスライムには炎スライムほど早く対応されることはなく、皆例外なく楓ちゃんの餌食になった。


「2階層でも結構進めそうだね。」


「俺もそう思う。まぁでも、もうちょい進んだら今日のところは引こう。こういうのは焦らずが1番だからね。」


「りょーかいだよ!」


その後何体か狩ったところで、引き上げることにした。2階層スライムのドロップ品は「スライムの核(炎)」のように、属性が付いた。どうやら、通常のスライム核と比べて、割るとその属性に関するものが出やすいらしい。

満足した俺たち。帰り際にもスライムに襲われたが、難なく対処し無事ダンジョンの外に出ることが出来た。気がついたらもう夕方だった。


(今度から念の為キャンプ道具持っていかないとな…)


いろんなことを考えながらも、ドロップ品買取のためとりあえずギルドに向かった。











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ