勇者の瞳に輝くNGシーン集!
【警告】このお話は読まなくても本編には関係してきません。好き嫌いも別れると思います。なんでも受け入れる覚悟のある方だけどうぞ。
本当にこんなものを書いて後悔している。ちょっと夜中にやりたくなっただけなんです。
忠人「ここからは全く!一切!本編とは関係ありまへん!完全なifであり、作者の趣味です!読まなくても結構です!こう言うパロディーとなネタとかメタみたいなのは要らない人は即座にブラウザバックだ!」
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第1話:プロローグ(殴打)より
一人の少年が息を荒げ建物の廊下をまさに必死な様子で走っていた。
着ている学ランの左肩は何か鋭利な刃物で切り裂かれ少年の血が流れ出している。
建物に人気はなく少年の足音が廊下に只々木霊する。窓の外には必死に足を運ぶ少年を嘲笑うかのように美しい満月が空に浮かんでいる。
少年がちらりと月を見たーー。
直後、少年がつい先ほどまで立っていた場所を何かが通り過ぎる。
少年が目をやると廊下の突き当たりの壁にその何かはぶつかりーー反射して少年を爆散させた。
少年の体から霊体が出てくる。
「やり直しだっ!」
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気がつけば射し込んでいたはずの陽の光も消え部屋には不気味な暗がりに包まれていた。
咄嗟に手に持っていた本を窓に投げ付けるがその本は窓に届くことはなかった。
しかも信じられないことに空中に浮きだしたのだ。
そしてさらにあり得ないことに本がひとりでに開き見たことのない光り輝く文字が帯になり飛び出してきた。文字は忠人の周りで取り囲むように輪を描く。
その光景は忠人の思考を奪うのに十分に現実離れしていた。それでも理解できない状況への恐怖から忠人がその文字が作る円から逃げ出そうとしたそのとき文字の光がより一層輝きを増した。
何かが擦れるような音が鳴りそれに連れ輝きもさらに増していく。
後ずさりしようとするものの金縛りにでもあったかのように足が全く動かない。一瞬だけ音と光が弱まったもののまた持ち直して。
そして輝きが最高潮に達し----
ーーーー忠人の目の前に鎧姿の人物が一人。現れた。
「ここは……いったい?」
「やり直し!」
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その溝はどうやら忠人を中心に彫られているようで最遠部は円を描いていた。そしてある方向から一本亀裂が入っておりそれが完璧な円を台無しにしていた。
「これはいったい……?」
「そこのおまえ!」
「え?」
声が広間に響きわたった。
亀裂の先に視線を向ければ先ほどは気がつかなかったが暗がりにひとつ人影があった。暗がりに立っていたから気がつかなかったとも言えるが。
「尋ねたいことがある。おまえはどんな人間だ?」
「みんな大好き!神明高校に舞い降りた神!夜梨忠人だ!」
「死ねっ!」
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第2話:恐怖からの逃走(動揺を押し潰せ)より
厨房へと駆け込む。置いてあった小瓶を3つズボンのポケットに2つは上着のポケットに突っ込む。
さらに左手で鍋の蓋を掴み、壁に掛けられていた包丁を右手で手に取る。複数あった中から忠人が選んだのはペティナイフと呼ばれる包丁だった。
(なんで俺がこんな目に会わなきゃいけないだよ!俺が何か悪いことでもしたのかよ!マジでクソか!誰か知らねぇけど責任者呼べよぉぉぉっ!)
「呼んだぁ〜?」
「誰!?」
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第4部:逆転の一手(破滅への一歩)より
忠人は左腕の肘を相手に体ごとぶつける。要するにタックルだ。
しかし身体に感じる衝撃は少ない。
まるで大きなボールに体をぶつけたような感覚だった。
相手が衝撃を後ろに逃がしたためだと忠人は考えた。
しかし少なくとも相手の腕の中、剣が自由に振れない範囲に入ることができた。
「はぁっ!」
すかさず右手の包丁を相手の首めがけて突き出す。
ズブッと生柔らかい感触が腕に伝わり暖かい何かが忠人の顔を濡らす。
「……ぅ」
「やっちまったー!」
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第5部:ちからつきました。(片鱗)より
忠人の自信ありげな笑みと危険な発言に甲冑の人物は片足だけだか確かに後ろに下がった。
その一瞬の動揺と後退を見定めた忠人は左手に握った「あるもの」を相手に全力で投げる。
「こんなもので!」
しかしそれは空中であっさりと剣に斬り裂かれる。斬り裂かれたもの、それは白い粉末が納められた小ビンだった。勿論忠人が厨房からくすねてきた調味料のうちの一つである。斬り裂かれたことによって中に入っていた白い粉末が外に飛び散り、広がる。
「目が!目がーっ!」
「あ、やべこれ塩だ」
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(塞いで……補填……それさえできれば……ああ爺ちゃん……今日は……帰り……遅くなる……傷を……塞ぐ……婆ちゃん……弁当…………ありがとう……血を……………増やす………)
ついに走馬灯が混ざり思考も消失し始めた。そして忠人が感じる世界全てが闇に包まれようとした最後の瞬間、忠人はこう思った。
(ああ、もっと生きたかった。この傷さえ塞げればーー)
ーーまだ、生きていられるのにな。
……。
………。
…………神は言って「アウトーッ!」
「スタッフのお茶目」
「ダメです」
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第7部:狂ってやがる(都合の良い世界)より
そう思うと忠人は階段から2、3歩離れると足首をまわす。
そして軽くステップを踏んで、
「はあああああっ!」
と声をあげ扉に向けて助走をつけた飛び蹴りを放った。
ガイン、と音が鳴る。
「あ、脚が……」
そこには脚を抑える忠人が落ちていた。
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第9部:生ける屍(拾う者なし)より
少女の瞼がゆっくりと開く。
彼女が見たのは自身を心配そうに覗き込む黒い瞳の少年。
少年が見たのはなにやらぼんやりとした桜色の瞳を向けてくる少女。
「……」
「……」
気まずい沈黙が流れる。
忠人は何を言えば良いのかわからず。
少女はまだ起き抜けで呆けているのか忠人を見つめるのみだ。
数秒の後に少女が口を開く。
「鬼」
「はっきり罵倒しにきたな!?」
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第10部:ようやくの字画(アホの扱い方)より
「……頼みがあるんだけど」
できる限り友好的に映るように。ゆっくりと。
沈黙。忠人の足音だけがやけに響く。
「……」
「……」
「……」
忠人は少し笑って口を開く。その表情には負の匂いはなく何処となく安心感がある。
もともと夜梨忠人という少年は人に忌避感を与えにくいような顔立ちであり、またそう言った立ち振る舞いを心がけているため人から避けられるということはまずない。
そしてその面を全面に押し出せば交渉ができないことはなかった。
「この子を保護してぃぇくれないか?」
しかしこの場面で、忠人は噛んだ。
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第11部:剣と魔法とモップ(復讐の悪鬼)より
「トイレってどこですか!?」
モップでゾンビを押し倒しながら忠人が尋ねる。
「それを聞いてどうする!」
剣を鞘に入れたまま縛り鈍器として振り回すビオラが怒鳴り返す。
「そろそろ色々と限界なんです!」
忠人が、近づいたゾンビをモップで受け止め蹴り飛ばした。
「出したものごとアスターが焼いてくれるさ」
ビオラは優しく微笑んだ。残念ながら兜の下で忠人には見えなかったが。
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遠いところを見る忠人。まあ仕方ない。
「で、連れてってもらえるってことで良いんですか?」
「……しっかりと働いてもらうぞ」
「もちろんです。その子を守ることに忌避はないですし」
……忠人はそれに、なんかその子のこと気になるんですよね、と小さく続ける。
白い髪、壊れそうな身体。見覚えのない少女なのにとても大切な、なにか親しい人物のような、まるで自らの幼い頃の写真を見ているような。
忠人はそんな感覚を覚えていた。
「……では団長、彼の扱いも決まったところで行きましょう」
「そうだな。いくぞロリコン」
「いつのまにかすごく不名誉な呼び方になってる!?」
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第12話:
アスターの炎がノーライフリベンジャーを焼く。忠人が目をやるとニヤリと笑うアスターの姿が。
“プロテクションウォール”は解除して炎によりリベンジャーを吹き飛ばす。
「あまり魔力がない。人間どうしようもなくなったときだけ手を貸してやらないんでもないんだからねっ!」
「アスター、私の魔法もそろそろだ。死人ごときに遠慮する必要はないんだからねっ!」
(俺は今、物凄いツンデレを見た気がする)
戦慄を覚える忠人。動きを止めれば命が危ないため動き続けてはいるもののなにやら背筋にぞわぞわとしたものを感じた。
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第14話:
「剣を鏡代わりに自分の眼を見てみろ」
言われた通り恐る恐る剣を覗き込む忠人。
「うお!?」
そこに映っていたのは17年付き合った自らの顔。しかし何時もと違う箇所が一点。指摘された通りその瞳の色はいつもの茶の混じった黒ではなく赤い鳥のような模様の入った自分の瞳だった。
「ツーアウトォーッ!これ完全に絶対尊師守のアレじゃねーかっ!」
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ビオラ「ようやく終わったか?」
忠人「酷い目にあった」
アスター「本当になんでこんなことをしたのだか」
ユリ「……ユリの出番なかった」
忠人「ああ!泣かないで!」
ビオラ「以上をもって『勇者の瞳に輝くNGシーン集!』を終わりとさせていただきます。引き続き本編の応援をよろしくお願いします」
忠人「『勇者の瞳は輝く魔眼!』お楽しみいただけているでしょうか?では次話以降の第2章“初級クエスト:勇者(奴隷)とエルフの里”でお会いしましょう!」
10/1から更新します。




