1時限目 幼馴染の距離感がバグってる
「あきくんおはよー!」
父さんめ、オートロックのマンションだからって玄関の鍵を閉めないのは不用心だと思うんだが...
「あきくん起こしにきたよー!」
この声は隣の部屋に住んでる幼馴染の真白たんだ。
なんでいつもチャイムを鳴らさず入ってくるんだ?
これが世間の常識なのかな?
「あきくん起きてるー?」
ノックもなしに俺の部屋の扉が開かれる。
「あきくんおはよ〜」
「お、おはよう真白ちゃん...」
真白たん今日もめっちゃ可愛いなぁ。サイドテールが似合ってる。真白たんの良い匂い。
この距離でこの匂いは危険だろ…
「ご飯作ってきたよー!もう食べれるよ!一緒に食べよ!早く起きて〜!」
強制的に布団を没収される。
眠い...とても眠い...俺は昨日夜更かししてエスコン5をやってたんだ...首と腰も痛い気がする...
「う、うん...いつもありがとう真白ちゃん」
真白たんに腕を引っ張られてダイニングまで行く
目の前には煌びやかな朝食が並んでいた。
まるで宝石箱や〜
「あきくん眠そうだねー笑 また夜更かししてノベルゲームやってたんでしょ?」
「違うよ真白ちゃん!昨日はエスコン5をやってたんだよ!チョッパー大尉がね!泣けるんだよー!!(号泣)
「チョッパー?ワンピの話?トナカイだよね?」
「違うよ!チョッパー大尉はね!」
「ちょっとよくわかんないよ笑」
「うっ...」
「そんなことより早く食べないと遅刻するよ!笑」
「う、うん...」
眠い目を擦りながら、真白たんが作ってくれた朝食を食べる。
「制服に着替えてくるよ」
「手伝ってあげようか?」
「い、いいよ別に!1人でできるよ!」
彼女は俺をなんだと思ってるんだ?俺なんかに優しくしてくれる友達は彼女だけだ。
何か裏があるに違いない。
俺にそんな価値があるわけがない。
「じゃあ学校行こうかあきくん!」
真白たんが腕に絡み付いてくる。
真白たんの良い匂い、腕に柔らかい感触が伝わる。
心臓の鼓動が速くなる。
頭の中に宇宙が広がった。
「あきくん?聞いてる?」
「ひゃい?!」
やばい!やばい!真白たんしか友達いないのに!
バレたら終わる!バレたら終わる!
「真白ちゃん!ちょっとその...距離バグってない?」
「もしかして意識しちゃった?」
「あきくん顔真っ赤だよ笑」
「かわいい〜」
本当に勘弁してほしい。
俺の心臓が持たない...




