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貴族令嬢学園サバイバル2

 私たち官原勢力は順調に力を伸ばした。


 従うものは受け入れ、対立する者たちをミニゲームで叩き潰し蹴落とした。


 しかしこちらの損害もあった。三倉さんは体力不足で、アキさんは精神状態が悪くなり脱落した。


 結局、私たちのクラスは3つの勢力に分かれた。1つ目は私たち官原グループ。2つ目は周理スピラさんのグループ。もう1つは佐伯銀平さんのグループだ。


 私たちのグループはほかの2つを圧倒していたので、勝負は簡単についた。しかし問題も発生していた。


「困ったことになってね」


「どういうこと。きつね」


「官さん。他のクラスは全部涼音さんが支配しているみたいでね。このクラスにも裏切り者がいるみたいなんだ」


「すずね?」


「Seasonalの夕雲涼音さんだよ。官さんは人付き合い悪いから知らないみたいだけど。交友関係が広い子で、人間関係強いんだよ」


「そんな子が……ちょっとまって。官はそんな人付き合い悪くないんだけど」


「少なくとも僕より悪いから」


「それはそうか」


 納得するんだ。官原さん。


 そして涼音さんが無双している影響はすぐに表れた。


「わたくし。涼音さんにつくことにいたしますわ」


 鬼武さんが裏切った。どうやらクラス外からの圧力に耐えきれなかったようだ。


「覚悟してね鬼武さん」


 このゲームでは場外乱闘と呼べるシステムがある。令嬢たちの実家の領土を奪ったり家族を襲ったりできるのだ。


 それによって持ち点が減らされてしまう。ちなみにこのゲームは最後に裏で集計された功績ポイントが手に入るため、グループのトップにいなくても優勝できるチャンスはある。


 きつねさんはいろいろあって強い軍隊を手に入れたので敵対する令嬢の実家を襲わせている。怖いね。


 ただし鬼武さんを倒しても大勢に影響はない。涼音さんが強いことは変わらないのだ。


「どうします。官さん」


「困った」


「敵が多すぎることはかえって弱点になるのでは」


「銀ちゃん。それだよ」


「つまり、もう統制が取れていないと」


 私たちは連絡ツールなどあらゆる手段を使って、涼音グループを分裂させようとした。


 その結果、林道ひかげさん(5期)などが味方になってくれた。


「その、何人かでほかのクラスに殴りこむのもありかな。なんて」


 林道さんの提案で私と林道さんときつねさんはほかのクラスのミニゲームに参加してみた。事前に何人かの協力も取り付けていたので楽勝だと思った。


 しかしそれは罠だった。林道さんは私たちを裏切ったのだ。


 私はゲームオーバーとなってしまった。涼音さんグループの結束力は固く、官原グループはすぐ崩壊した。


 こうして涼音さんは優勝した。功績ポイントは少なかったが、グループのメンバーが涼音さんにポイントをすべて寄付したからだった。





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