忍者人狼2
上忍…多分涼音さんの指令は、書物庫にある見取り図を奪えとのことだった。
イエッサ。承知。合点。達成するぞお。
しかし私は見てしまった。最大の障壁を……
「……おしえてあげる。わたしが抜け忍」
こおりちゃんだ。終わった。
なんとか逃げてみる。不思議とあまり追いかけてこない。
しばらくするとなぜあまり追いかけてこないのか突然わかった。
「あっ」
私は落とし穴に落ちてしまった。そういうことかあ。
「……事前に落とし穴を作ってそちらのほうに追いかける」
「しまった。やられたよお」
まだHPは残っている。戦うしかないか。
穴から飛び出して、手裏剣を投げた。
しかしこおりちゃんは忍者刀でそれを払いのけた。
「……次はこちらのターン。忍法、薄刃吹雪」
こおりちゃんが何かをつぶやくと、こおりちゃんの忍者刀から無数の刃物が飛び出す。
「こっちもやるよ。忍法、炎烈光条」
私のほうからも忍法が飛び出す。
こおりちゃんがさらにつぶやく。
「……奥義、龍虎双撃」
この一撃で私は敗れた。強いよこおりちゃん。
(ゲームが終了しました)
ゲーム終了の表示が出た。負けちゃった。
「こおりちゃんすごい…」
「……とうぜ…」
(勝者 上忍チーム)
「あれっ」
「……なんで」
少しして全員のボイスチャットがつながった。
「やったー勝ったー」
「これで負けるとはね~」
「うち何もできなかった」
「……どういうこと?」
こおりちゃんの質問にどじょう君が答える。
「偽装死というスキルがあって。俺間違えて使用しちゃってさあ」
…つまりどじょう君は死んでいなかったと。
「いやーそれからさあ1人旅よ。見取り図ゲット。今回も俺は大活躍だぜ」
「……ぐす…うっ…」
こおりちゃんは泣いていた。かわいそう。
そういえば涼音さんに聞きたいことがある。
「涼音さんはどうしてこおりちゃんを粛清しなかったんですか?怪しかったですよね」
「ふっふふ。つぼみちゃんならどうにかなると思ってね」
いや無理でしょ。こおりちゃんにどうやって勝つの……
もう一つ疑問がある
「あの最初の指示は何ですか?」
「陽動だよ。事前に調べたけど、CPUは火や騒ぎに反応するみたいだから」
それは納得かも。
「それよりやってみて思ったんだけどさ」
「なんですか?」
「このゲーム、上忍が暇なんだけど」
確かにそう……そうだよね。戦闘できないし……
その後何回か遊んでその日の配信を終えた。




