休日
今日はあおばとお出かけをする。パフェを食べに行くのだ。
このあたりはスイーツ激戦区らしい。
あおばに連れられ入った店はなんか独特のにおいがした。カレーに近いような……
「ここって何がおすすめなの?あかり」
今、私たちは偽名を使っている。あおばはあかり、私はゆずはだ。別に本名でもいいけど、そこは気分だ。
「100辛皇帝パフェかな。刺激タバスコパフェもおいしいよ」
「普通のものはないの?」
「まずは皇帝パフェだね。注文するね」
勝手に注文されてしまった。大丈夫かなあ。まさかパフェを食べに来て辛さの心配をすることになるとは。
出てきたパフェはすごく辛かった。というか見つめるだけで涙が出てくる。やりすぎだよお。
「ここで追いババネロジュースだよ。ゆずは、これがおいしいんだよ」
なぜか追加注文をしていたあおば。暴走が止まらない。
ババネロジュースは甘かった。パフェに比べれば。もう味覚がおかしい。
パフェの量は大したことなかった。そうだよね。多かったら食べられない。
「おいしかったね。ゆずは。次行こう」
「おおおいしかた」
もうしゃべれない。
2軒目は辛い店じゃなかった。スイーツ屋さんに辛いか辛くないかという評価基準を設けなくてはいけないのはそもそもおかしいのだけど。
「ゆずは、今度は何にする?あっこのレモンパフェがいいよ。これにしよう。うちはヨーグルトにする」
今度も勝手に決められた。私のグループってもしかして強引な人多い?
レモンパフェはひたすら酸っぱかった。
スイーツ屋さんに酸っぱいか酸っぱくないかという判断基準が存在することを学んだ。
「追いグレープフルーツジュースだよ。これがいいんだ」
ありがとうグレープフルーツ。救世主だね。
「よし3軒目だよ。レッツゴー」
大体様子が分かったので今日はこの辺で帰ろうかと思ったのだが……
「ゆずははうちを1人にするの?」
そう言われると強くは言えなかった。
3軒目では、岩塩パフェを食べた。塩辛いのだけど。
スイーツ屋さんにしょっぱいかしょっぱくないかという尺度が存在するらしい。諦め。
追いジュースはなかった。さすがにね。
4軒目でようやく普通のパフェを食べることができた。
「うちさあ、そろそろ新衣装来るんだよ」
「すごいねどんな感じかなあ」
これだよ。こういう会話を求めていた。




