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『暴食』、完成!

グラトニィが出来ます。


***

文体を変更しました。

というわけで、俺は今絶賛徹夜四日目である。


「あーずー…ふ、ふふふ…」

「だ、大丈夫か?お前というやつは、無理をするな。仕事の疲れか?」


なぜ俺が徹夜してるのか。

単純明快、仕事時間を削るわけにはいかないからだ。


開発担当者の実験依頼を断る事もできず、必然的に仕事は後回しになる。そうして深夜へずれ込み、作業効率は一段と落ちる。


「アズ、俺アズのために頑張るからねぇ。俺の活水拳も使い物になる様に…むにゃあ…」

「ちょっ!?良い感じの死亡フラグと物騒な言葉をつぶやいて睡魔に体を委ねるな!!」


アズの渾身の叫び。すでに良い子守唄レベルだよ、ありがとう。


俺はにへらと笑い、完全に意識を手放す。



『この世界には未曾有の危機が訪れる。その時この子は英雄たりうる力を持つだろう。だが、その力を悪に使い、世界を制せんとするなら……』


『俺はどんなに醜くても、ヒトが好きなんだ。絶対に守り抜いて見せるよ』



きみはだれ?どうして僕を、



「ギン・アシュレイ!魔道具の構成素の発展的応用理論は!?」


「…発展…応用……回路…刻印式魔道具……あああああああ!!」

俺が立ち上がり叫んだ事に先生がビクッとする。


「そうか!それで良いのか、単純なことじゃないか」


魔道具の回路が焼き切れるなら、回路をなくしたままにしなくてはならない。だが回路なしに制御するのは非常に困難だ。そもそも俺が考え出したのだが、レオナルドが発見した刻印式の可能性をすっかり忘れていた。


刻印式のデメリットは、加減ができないこと。


だから俺は『新規に』魔道具を作り上げたのだ。そして、俺の場合に限り、非常に愉快なことになってしまった。


加減ができないのなら、それを加減する回路を組み込めば良い。無理に魔道具の許容する量を増やすのではなく、魔力が一定以上流れた場合にそれを発動する様にすれば良いのだ。


「先生ありがとう!俺、良いアイデアもらえたよ!あとさっきのは刻印式魔道具を否定するに至った回路式魔道具の応用理論で合ってますよね?」


「……ああ。それが持つ利点は?」

「回路が焼ききれない限り、使うことができます。材質は徐々に脆くなりますが、焼き切れない限りかなりの期間使えます。具体的には十五年くらい、でしょうか?」


俺の回答に首を捻る先生が、疑問をぶつけて来た。

「というか、焼ききれることなんてまずないと思いますが?」


「いや、…『狂戦士』……様からよく焼き切れたって報告が…それで開発部が盛り上がって、寝てませんでした、大声上げてすみません」

先生が驚愕した目で見てくる。


「あのギン・アシュレイが謝った…あのギン・アシュレイが!?」


「いやそんなに驚くこと!?」

「衝撃的なニュースだ、職員室に行って報告せねば!」

「先生録音は?」


「ないが…ハッ!信じてもらえる証拠が無い!?」


レギオ録音って…俺が謝罪も出来ない子だと思ってた!?


「いやいやレギオそれヒドイから。俺だってごめんなさいできるからね?確実に悪いことしたら」

だって寝てるだけならまだしも授業妨害だったもん。


「寝てるだけでも普通におかしいぞ…?」

「え、でもあんまり難しいことやってないでしょ?」

教室中の人間が深々とため息を吐いた。




「…というわけだ!画期的だと思うんだが!」

開発部の人間が唖然としてるのなんてよく見る光景…でもない。


「それって…今の魔力蓄積装置の常識ひっくり返せる気がするんですけど…」

「ちょっと試作品作っていい?」

「は、はい!」


シルバーのリングを素体として、内側に文字を精密に、かつ緻密に刻印する。俺の知識の中にある合体文字を総動員して、魔力を吸い上げる装置を作る。

そして、それと魔力回路をこれまで以上に緻密につなぎ合わせていく。一山いくらの代物ではない、精密な作業。銀色の土台に嵌った深青色の石を模した魔力回路を一片の違えもなくつなぎ合わせる。


一分ほどにしか感じられなかった作業は、夜半を越えていた。

「…でき、た」


気がつけばその起動を待っていた研究者達が、眠りこけている。

「みんなを起こして…ふぁ…やべ、俺も眠い…」


転移しようと魔力を上げた瞬間、指にはめて起動しようとしていた指輪が余剰魔力を吸い取った。そして三構築魔法程の魔力のみを残して消えた。


「よし、」

指から外し、ポケットに入れ実験を続行。転移を行う。


「いけた…指に嵌めなきゃ作動しないってのも条件通りだ。よし、じゃあ全力開放で…」

その余剰魔力を全て吸い取り、何事もなく輝く青い石。


「ふ…ふふふ…ははははは!」

出来た。これでーー。



「寝られる」




「その指輪どうしたんだ?」

「えっへっへぇ」

「彼女…か!?」


レギオの勘繰りなど意に関せず、俺はアズサにふやけた笑顔を見せる。アズサは事の顛末を知り、そんな大事だったのかと言いつつも、俺の化け物っぷりを知らんぷりしてくれている。


例の魔力回路結合式刻印式魔道具(長い)は、簡略化して『狂戦士回路』と呼ばれる事に。もう本当死にたいです。


「狂戦士、また厄介なモノを。テストの範囲が増えるだろう」

「そんな風に言うな。狂戦士様は、人民の事を思って考えなさったんだぞ?」


俺の指輪などなかったように話すレギオ。そろそろ夏が、迫っている。

次回夏休みに突入。執事喫茶でバイトします。たぶん。

新キャラ…出るかもしれないです。

いつも不確かですが、よろしくお願いします。

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