第16話 課題が山積み
「多すぎる!!」
部屋に秀の叫びが響く。ゴールデンウィークの課題が大量に出ていたのだ。仕方なく課題にとりかかる。それほど難しくはないが、量が多い。全て終わるか心配だった。
1、2時間ほど経った頃、スマホが小さく鳴った。見ると、杏奈からLINEが届いていた。それは「課題わかんないから教えて!」という内容だった。少し迷惑そうにした秀だったが、仕方なく図書館に向かい、3人に勉強を教えることにした。
4人は図書館の入口で合流した。
「ごめんね、急に呼び出しちゃって。」
と杏奈。中へ入ると、
「涼しいね」
と璃海。まだ5月というのに、外は茹るような暑さだった。
図書館の机に座り、秀は3人に勉強を教える。
璃海は要領よく課題を進め、杏奈も少しずつ順調に進めていった。しかし、何故か百合はなかなか捗っていなかった。しかも、どこか焦っているようにも感じる。秀が教えてもなかなか理解できないようで、夜になってようやく完了した。
やっとのことで全ての課題を終わらせ、4人は帰宅する。その帰り道で遊園地の話題になった。その話で盛り上がるが、隣で百合だけが黙っていた。百合に話を振っても気の抜けた返事が返ってくるばかりだ。
別れた後も秀は百合のことが気にかかっていた。彼女の様子に、何かあるのかもしれないと考えていた。しかし、百合のことだから大丈夫だろうと思い、翌日の準備を始めた。




