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追放

非常に駆け足となっておりますが一先ず追放されます。文章の長さは4話目以降から長くなる予定ですのでご了承ください。

正直意味不明なステータスを見て固まったが何とか正気に戻り、王女の様子を見た。

彼女たちは一喜一憂していた。


「す……凄い!今回の召喚は大当たりのようです!」

「何この人……ここまでバカげた能力を持っているの……」

「姫様おめでとうございます!」

「なあ?俺達って強いのか?」


大はしゃぎして喜ぶ連中を見て召喚された一人が王女に質問した。王女はその質問に歓喜しながら答えた。


「はいっ!優れた人ばかりなのです!ここまで優れた人が多いのは初めてです!」

「もしかしてあたし達ってすごい奴ばかり!?」

「もしかしたら無双できるかもしれませんわね!」

「それはたのしみーーーーーー!」

「そうそう、勇者様方。称号にあった級で分けますのでそれぞれの札を持った兵士の元に集まってください。我々としてもプランを立てるために必要なのです!」

「……まあ仕方ないな。」

「それじゃあ動きますか。」


ネルヴァがそういうと控えていた兵士が立札を構えた。右からS、A、B、C、D、Eの立札が並んでいた召喚された俺達はそれぞれその他手札のある場所に動き出した。ただし俺を除いてだが……


「さあさあ別れましたねーーー!それでは!」

「ちょっと待ちなさいよ!健史が移動していないじゃない!」

「そうですよ!兄さんが動いていません!」

「兄貴は何処に移動すればいいんですか?」


俺だけ移動していないことに気が付いた詩織と俺の双子の妹と弟の愛華と晃が王女に食って掛かった。


「あーっ、忘れておりました。何せ一人だけN級という聞いたこともない称号を持っておりましたので……」

「ぶっはっはっはっはっはっは。あいつN級だってーーーーーー!」

「ふつうはGとかFなんじゃないの?」

「まあそりゃ俺らの中にも外れはいるよな!」

「あーあ。俺があいつの立場じゃなくて本当によかったわーーーーー!」

「確かに確かに惨めすぎて笑えてくるーーー!」


……好き放題に言ってくるな。


「えーっと。健史でしたか……あなたはN級でありながら更に職業が???という気持ち悪いほど意味不明なので追放します。」

「なっ!?」

「そっちが勝手に召喚しておいてそれはないんじゃないの!?」

「衛兵うるさい3人を押さえておいてください。」

「はっ!」

「ぐっ……離せよ!」

「放しなさい!?健史!」


邪魔になる3人を抑えたことを確認した王女は俺に悪意しか感じさせられない笑顔で俺に死刑宣告を告げた。


「さてと我が国は勇者を召喚するのに膨大な魔力を使っております。そんな中でNという糞みたいな称号を持つ無能は必要ありません。まあせめてもの情けで人里のある場所に追放させていただきましょう。」

「……勝手に召喚しておいて、随分ないいようだな。大方魔王軍の駒になれない俺を処理しよ……グハッ!?」


勝手に召喚しておいて好き勝手言ってくる奴に事実を言おうとすると突然魔術師に魔法を放たれた。


「無能の転移者が勇者様方を惑わせるようなことをほざくな!」

「ぐ……こいつら……。」

「さて、初めて顔を合わせましたがもう会うこともないでしょう。それではさようなら!」


王女達は面倒なものをさっさと処分しようと俺の言葉も全く聞こうとしないで、さっさと転移魔法を起動しだした。

その様子を見下したように見つめる俺と同じ転移者は俺のことを指さして大笑いしていた。

同じ世界の人間をあっさりと見捨てる連中(カス)や勝手に召喚しておいて罵倒しかしない連中(カス)共に怒りは湧いたものの何故か、憎しみは出てこないでこんな感情が俺の中には渦巻いていた。


≪むしろこの国から追放してくれ()()()()()

と≪後で痛い目に合うのは|お《・》()()()()だ》という二つの感情が渦巻いていた。何故かは分からないがその感情だけは脳裏から離れなかった。


そして再び白い闇が俺の前を覆っていき、誰かが俺に駆け寄る姿を見た後俺の意識は再び閉じた。

このあとしばらくアリストロス王国のネルヴァやメイア。一人覗いた健史と同じ転移者は閑話でのみの登場となります。

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