卵巣と子宮も摘出
子宮の摘出のことを放射線科の大好きなドクターに相談する。
「それはね、やったほうが良いわよ」というので
「でも怖いんです。子宮を取ったら男になるって、ひげが生えてくるって聞いたから」
と言うと豪快にがっはっはと笑い
「ひげなんて生えないって、だって私は生えてないわよ」
「え?先生もしたんですか?」
「そう、子宮摘出手術してるのよ、何十年も前にね」
この一言で心が軽くなり決心できた。
6月21日 10時に病院入りする。
一日入院して夕方から下剤を飲み始める。
お腹を完璧に空っぽにするために4リットル飲む。まずい下剤4リットルは本当に辛い。ジュースは飲めると言われたのでジュースを飲みながら下剤を飲み続けた。
脱水になるので4時頃から水分補給の点滴をつけている。血液を薄くする注射もする。これはかなり痛かった。
下剤はあまりにもまずく、すごい量だ。飲んでも飲んでも減らない気がする。電話で夫と息子と話をする。
「ママだいじょうぶ?」
「だいじょうぶだよ!夜ご飯何食べたの?」
「あのね、マック!へへへ」
電話を通してきく声が恋しい、元気になりたい。
そのためにがんばるのだ。
夫も「だいじょうぶだよ、明日行くからね。 君はファイターだよ、そのこと忘れないで」と言ってくれた。
翌日の22日 朝一番で手術。 7回目の手術だ。
目が覚めてからお馴染みの吐き気、何回もの激しい吐き気が本当に辛い。
手術は子宮摘出手術。それから卵巣切除手術。 これは内視鏡手術だ。お腹に4箇所穴が開いている。網でできたような下着をつけていた。
夫と息子がまた大きな花束を持ってきてくれたのだが、目を開けられなかった。
夜一度血圧が上が79下が49になり、大きな声で名前を呼ばれた。死にかけてると思われたのだろうか? お願いだから眠らせてと思った。
手術の次の日ランチを食べることが出来た。カテーテルもはずしてもらう。はじめて歩くこともできた。
食べたら退院とわかっていたので、お昼に出たグリルドチーズサンドを無理に口に押し込んだ。 夜はチキンレッグ、これもいやいや食べた。早く家に帰りたかった。そしてやっと帰ってもいいと言われる。
病院は懲り懲りだ。
早く帰りたい。愛する家族の待つ家に。




