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萌咲と希夏②

その日の撮影は希夏と萌咲と七瀬の3人でだった。

もちろん希夏と萌咲は睨み合っている。

「2人とも……何かあったの?」

今はとりあえず何も知らない振りして乗り切るしか…。


「あたし、MOEのこと嫌いだから! 」


「萌咲もノノカちゃん何て大っ嫌いだもん!」


「……あの……聞いてる……?」

別に俺のことでここまで喧嘩する必要ある?

結局3人で撮らなきゃいけないけど、2人の睨み合いがなくならないから俺とツーショットに変更された。



「2人とも、事情は聞かないけど撮影にまで影響を出さないで。これは仕事なのよ。割り切って。」

なんて言ってるけど、原因俺なんだよね……


「……すいませんでした……」

萌咲はアッサリと謝った。


「……」


「ノノカちゃん?」


「七瀬さんの隣はあたしだけ。MOEはまだ人気ないし七瀬さんを利用して人気だそうとしてるだけかもじゃないですか。」

希夏が腕を組み、MOEを睨みつけながら答えた。


「ちょ、萌咲そんなことしないもん!」


「ほんとかなぁ。七瀬さんと居れば人気出るとか思ってんじゃないの?」


「そういうノノカちゃんこそ思ってるんでしょ!」


「ふん、あたしはそんな事しなくても人気ですぅー。」


「……スキャンダル起こしてるのに?」

萌咲の目つきが急に変わった。


「……………。」


「無言ってことは認めてるってことだよね。七瀬ちゃんを利用してるのはノノカちゃんの方じゃないの?」


「違う……あたしは……そんなことしてない……」




「……私帰るわね。おつかれさま。」

その場にいる事が嫌になり、俺は川上さんに送っていってもらった。

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