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Dolls  作者: Dial3495
14/15

第13話:ケイ



「クレナ…。」



「ケイ…。決まったの?」



「うん。…………あたしを、壊して…!」



「ケイ…!」



クレナは内心驚いていた。


あれだけ言っていたのに、何故このような事を言ったのか…。



「ケイ…。皆がその道を選んだからって…」



「皆って事は…。シアも壊される事を選んだんだ。」


「…ケイ、知らなかったの!?」



「何にも言わないで行っちゃったから…。でも、恨んだりしてないよ。シアが選んだ事だから…。」



「……………」



「ねぇ、クレナ…。あたしが生きたらこれから先、いろんなものを壊したりするんだよね…。」



クレナは、ただ頷いた。



「あたしね…。生きたいって思ってる。今も変わってないよ。」



「じゃあ、何で…!」



「でも、誰かにずっと大きな傷をつけてまで生きたくない!だから、お願い…!」



「ケイ…。」






その後、準備を終えたクレナは、もう一度ケイに聞いた。



「ケイ…。本当にいいの…?」



ケイは、何も言わなかった。しかし、しっかりと頷いた。



「それじゃあ…、やるよ…。」



「その前に、クレナ…。お願いがあるの…。」



ケイはお願いの内容を言った。その内容をクレナは了承し、作業を開始した…。







―――クレナ、これどうやって作るの?―――



―――これはね、ここをこうやって…。―――



―――あ、分かったー!ありがとう!―――



―――どういたしまして。ところで、どうしたの?突然…。―――



―――聞いた話なんだけど、これを作って大切に持っておけば、願いが叶うんだって!―――



―――そうなんだ。ケイの願いって、何?―――



―――皆と一緒にいれること!―――










―――ねぇ、クレナ…。―――



―――どうしました?―――



―――ずっと、5人一緒にいようね!―――



―――はい!先輩!―――









ケイ…、ケイ先輩…。




いつでも皆が一緒にいれる事を望んでいましたよね。私のわがままで3人を作ってしまって本当にすみません。







でも…今も昔も、皆でいれて幸せでした…。









本当に………ありがとうございました……………。









クレナは、最後のコードを切断した…。

次話で最終話になります。

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