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Dolls  作者: Dial3495
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第12話:シア



「シア…。来たの…?」



そうクレナが聞くと、シアは無言で頷いた。



「カナデから聞いたんだけど、シアって怖がりらしいね。」



「カナデが!?もぅ、隠しといてって言ったのに…!」



シアは顔を真っ赤にさせた。



「あと、シアとケイは生きるだろうって言ってた。」


シアは少し黙ってから言った。



「私…もしもを考えるのが怖いの…。そのもしもが良い方向に進んだらいいけど、悪い方向に向かったらと思うと…!」


「シア…。」



「このままでいたら、ケイやクレナ、それに他の人達に迷惑がかかるって分かったから…。私を、壊して…!クレナ…!」









「本当にいいの?シア…。」


準備が出来た―――最も、カナデのと同じだから時間はかからなかったが―――クレナは聞いた。



「うん…。ところで、カナデはもう…。」



「うん…。」



悟ったのか、シアはそれ以上聞かなかった。



「あのね、ケイの事なんだけど、生きるって言ったらちゃんと一緒にいてね。」


「うん。…シア、カナデと同じ事言ってる。」



「そう?何か嬉しい…。それじゃあ、クレナ…。」



「うん…。分かった…。」










―――クレナ、はい、これ。―――



―――うわぁ、どうしたの?こんな綺麗な花…。―――



―――庭に咲いてた。綺麗だったから摘んできたの。―――



―――本当に綺麗…。ありがとう。―――



―――ううん、別に…。―――










―――見て見て、これ。―――



―――どうしたんですか?そのブローチ…。―――



―――人形用の可愛いのが売ってあって…。思わず買っちゃった。―――



―――でも、今先輩が作っていらっしゃる服にぴったりだと思いますよ?―――


―――あ、ホントだ。―――










シア…、シア先輩…。






しっかり者で、でもちょっととぼけてて、怖がり屋で…。



そんなところがとても可愛いかったです。…本当に、ありがとうございました。










そして、クレナは最後のコードを切断した…。










「シア…。カナデ…。何で、なんで…?」



ケイは1人で泣きじゃくっていた。



今までずっと4人一緒だった。こんな別れは想像していなかった。



「ずっと…。皆と一緒だと思っていたのに…。」



ケイは、考えて考えて、ふと思った。




―――もしも、このまま生きていたら、きっと――!―――



ケイは、クレナのいる部屋に向かった。

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