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Dolls  作者: Dial3495
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第9話:決意


その頃、ケイはクレナに詰め寄っていた。



「ねぇクレナ!どういう事!?あたし達に何を隠してるの!?」



その問いに、クレナは答える事が出来なかった。



―――教えたら、3人はいつ壊されてしまうか分からない不安な日々をこれから送ってしまう―――



―――けれど、教えた方がこれからの事をしっかり考える事が出来るかもしれない―――



「クレナ!何で教えてくれないの!?」



ケイは、近くにあった花瓶に手を伸ばし、クレナに向かって―――









「ケイ!!!」







「え………、クレナ、今、あたし、クレナに……!」


クレナは、あと少し、というところで花瓶が当たるのを避けられた。



ケイが冷静さを取り戻し、花瓶を持った手を止めたのだ。



「どうしたの!?ケイ、クレナ!」



「何…?何があったの…………?」



二階からシアとカナデが降りてきた。



「ケイ…。何で花瓶持ってるの…?」



「分かんない…。何かすっごいお腹の方がムカムカしたと思ったら……。でも、怒りじゃなくて……」



クレナは、ケイが分からない、と言ったモノの正体に気付いていた。



それは一種の―殺意―




人形にも感情がある以上、怒りも存在する。



喧嘩の末、殴り合いになったりする事もある。



しかし、殺意は抱かない。


人間と人形は違う、という事を明確に表しているが、それでもお互い平和に暮らしてきた。



それはクレナ達も同様だった。しかし―――



(やっぱり、話した方が良いのかもしれない…。)



殺意を抱くという事は、暴走がいつか起こる、ということ。



この少しの間で、2人もその傾向が出た。



カナデも、この先このような症状が出る、いや、もう出ているのかもしれない。


ケイと心配している2人を見て、クレナは伝える事を決めた。

あと5〜6話位で終わりそうな見通しです。もう少しこの話にお付き合い下さい。

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