6話 心の中で泣いた
今日も早く起きて、準備をする。
勿論、お皿を洗う為だ。洗濯は、今日はやらない。雨が降っているし、それ程溜まっていなかったからだ。
昨日の朝の様に、ヤツが降りて来ないか、ビクビクしたが、それは杞憂だった。
洗い終え、珈琲を入れる。珈琲中毒になっているな。でも、アルコール中毒よりかは、マシである。
妹の旦那や、親戚の従姉の旦那の話を聞くと、幻覚が見えるらしい。嘘だろ!盛り過ぎだ!と思うかもしれないが、アルコール依存症になると、自分で制御不可能になってしまうなだ。
そして、厄介なのが、アルコール依存症になったら、もう二度と治らない。アルコールを摂取すれば、もう止める事が出来ないからだ。安易に勧める事は、死を意味する。
麻薬に近い依存症の効力が働くと、僕は予想した。
昨日だが、ビールは飲まなかった。いや、飲む必要が無かったのだ。心に安定感があり、酒の力を使わずに済んだ。
子供の朝ご飯を用意し、食べさせる。
食器をまた洗い、宿題をするように促すのだ。食器を洗うには、理由がある。食べたら、洗う。これを癖つけたいからだ。以前の様な状態は御免だ!
流しが、食器で埋もれ、フローする。縦に皿を入れるのは、もう嫌だ!縦入れは、スロットのコインだけで十分!
「今日は、何ページやるの?」
「「2ページ!」」
「自分で決めたなら、やり遂げなさい」
息子と娘は、用意はする。が、なかなか書こうとしないのだ。僕が座ると、そこに娘が座る。とりあえず、娘の宿題を手伝うか。
「ア~ンまで書いて、空いたスペースに、
汚い字を埋めるんだよ?分かった?」
文句を言いながらも、ア~ンまで書く。
「モはこうだよ!」
息子のイチが、ノートの上の空きスペースにモを書いた。そんな暇あったら、自分の文字を書けよ。
「ヲはこう!」
「イチ、そんな事言わないで、自分のやりなさい。全然進んでいないじゃないか?1行も書けてないよね?」
「分かった」
分かったか不明だが、書き出す。加の文字と品を書いている。品は時間がかかるようだ。画数が多いからね。
宿題が終わったので、僕もご飯を食べよう。
おにぎりを握ったら、取られる。まぁ、仕方無い。具はシーチキンと生玉子とマヨネーズと醤油だ。量は適当、これぞ!漢の料理だな!握っただけだけど。
おにぎりを食べたら、お土産に買ったお菓子を食べよう。それも、子供達に取られる。チョコレートコーティングのちんすこうは、マジで旨い。いや、超激旨だ!
「お母さんに残してあげる!」
「イチは優しいな!」
あんなに虐待されているのに、何て心の優しい子なのだろう!心の中で泣いた。
眠たくなったので、とりあえず昼寝する。




