3話 クズ以下の存在ですね
朝早くまた起きる。
珈琲をすすり、スマホのゲームをしていた。勿論、パワ風呂だ。イベントがまたあって、それをこなすのにである。ドンドンドンドン。子供が起きたのか?そう思い、ふと、頭を上げる。そこには、ヤツが居た。
「ちょっと話がある」
「何?」
「このまま実家に帰るつもりなん?」
「そうだけど?マンション貸しているけど、出ていかないんだ。仕方無いだろ?」
「マンションの近くにアパート借りる気は無いの?」
「実家に帰る。もう決めたんだ。それに、滞納していた分を全額支払ってきた。だから、出ていかせるのは無理」
「どうするつもりなん?」
「どうって?」
「イチの転校の事!」
「しゃーないやろ。実家の近くの小学生に転校して、マンションが開けば、また転校になるな」
「転校して、転校は良くないと思う」
「九州から転校するんだから、何度しても同じだろ?」
「実家に帰るつもりなん?」
「もう決めた事だから」
「なら、離婚する」
「分かった。子供は二人とも引き取る」
「分かった」
暫く沈黙が訪れる。
「娘は、私が引き取るわ」
「いいよ。僕が二人とも引き取る」
「いやいや、娘は引き取る。男の子は無理やけど」
「いやいや、僕が二人とも引き取る」
「何で?」
「二人とも引き取るって」
「何で?」
「ゴミ溜めの中で、生活させたくないからや」
「は!?どういう意味なん!?」
「この机見てみい?ゴミ溜め以外の何や?」
「ケンカ売ってるんか!?」
「は!?ここでこんな状態なのに、仕事しながらで出来る訳無いやろ!?」
「娘には教える」
「可哀想やろ!洗濯や皿洗いを娘に押し付けるんか?」
「教えてやって貰うだけやろ!意味わからん!」
「いやいや、二人とも引き取る」
「なら、娘に聞いて、お母さんと一緒がいいと言ったら、引き取る。嫌と言ったら、仕方無いけど」
こいつ頭沸いてるなぁと思う。理解出来ない。普段、専業主婦で、炊事、洗濯、掃除、風呂と殆どやって無いのに、仕事しながら、無理やろ!絶対に娘に押し付ける気だ。
ご飯炊くの年に3回くらいなんだぞ!皿も洗わんし、流しが満タンになって、子供が縦に皿を差し込む。そして、ガチャンと音を立てると「そんな入れかたしたら、割れるやろが!割れたらどうしてくれるんや!」もう、訳が分からないよ。子供が可哀想で可哀想で泣けてくる。
こんなヤツに娘を渡してはならない!母子加算とか、養育費を僕からせしめようと、そんな気配がしてならないのだ!
仕事しろ!仕事しろ!自分で働いてお金を稼いで下さい。働く気全く無いだろ!!クズ以下だ。クズに謝れ!と僕はそう思った。




