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離婚物語  作者: ハロ
25/27

25話 マインドコントロールとマリオネット

脱力感が僕を襲う。

何をやるにもやる気が出ない。理由は1つだ。


「僕ね!お母さん所に行く!

そして、一緒に暮らすんだ!」


息子にそう言われ、僕は落ち込んでいた。

秘密にしていた様だ。娘がポロリと言った事がキッカケで発覚する。


何故!?どうして!?

僕は自問自答をするのだ。イチの事は随分と可愛がっていた。ヤツが息子を虐待するのを庇ったのも一度だけではない。


「なぁ?イチを海兵隊の様な施設に入れないか?」

「・・・お金はどうするんだ!?」

「それは何とかする」

「はあ!?施設入れるならば、離婚する!!」


それからイチを施設に入れると言わなくなった。

直ぐにテレビに影響される。海兵隊の施設紹介の番組を見て、そう言い出したのだ。糞が!死ねばいいのに!


僕は、吐きそうになるのを堪える。

娘は、シーソーだ。餌をチラつかせれば揺れる。お母さんの所へ行く!そして、お父さんの所へ行く!


だが、イチは頑なに僕を拒絶した。

理由を聞く。そして、僕はまた吐きそうになるのだ!


「お母さんが早く決めろ!って言うの。そして、妹だけ引き取ったら、大阪に行く。僕と妹を引き取ったら、滋賀に行くって言うんだよ!だから、僕は選んだ。僕がお母さんの所へ行けば、皆と離ればならにならない!」


何という事だ!

8歳の息子に、こんな選択を迫るのか!?

死ねばいいのに!死ねばいいのに!死ねばいいのに!

糞が!人間のクズ以下の存在だ!

人は落ちる所まで落ちる。だが、ヤツはまだ底が見えない。まだまだ落ちて行くだろう。


そして、その時は上手い答えが見付からなかった。

なので、そういう事を言われるとお父さんは悲しいと伝えた。今の僕にはそれくらいしか思い付かないのだ。


次の日。

イチからまたとんでもない発言が飛び出す!


「僕ね!お母さんの所へ行く!理由は、お婆ちゃんのオシメ替えたくないんや!」

「イチ!言って良い事と悪い事があるぞ!人間はな!いつか歳を取る!絶対に寝たきりにならない人はいないんだ!お前は、今、人として最低な言葉を発しているんだぞ!分かっているのか!

それとな!お婆ちゃんのオシメはお父さんが替える!イチはお婆ちゃんのオシメを替える事は無い!絶対だ!」

「・・・ごめんなさい」


イチは小さく謝罪した。

僕は、怒りで我を忘れる所だった様だ。手を出す寸前だった。だが、叩いても意味は無い。寧ろ、自分を傷つけるだけだ。そして、イチにも。


実家に帰るのが、そんなに嫌なのだろうか?

ヤツとの生活より、絶対に良いのに!


ネグレクト


家庭環境が、ゴミ屋敷の中で生活をする事。

サイレント虐待とも言う。ヤツと一緒に暮らせば、絶対にゴミ屋敷となる。そして、家事を全て押し付けられるのだ。お皿洗い、お風呂掃除、洗濯、掃除、ゴミ出し、ご飯を作る。


こんな環境で、幸せ等見いだせない!

イチは分かっているのだろうか?ゲームも直ぐに禁止されるだろう。言うことを聞かなければ。ヤツに二人共、マインドコントロールされている。誘導もされ、最早マリオネットだ!


僕には、仕事がある。

だから、完全に不利な状況なのだ。勝てるのに、負ける。仕事に行き、僕は毎日死にたいと願うのだった。だが、それは叶わない。何故ならば、子供達が可哀想だから。僕が死ねば、子供達は間違いなくヤツに引き取られる。なので、僕は絶対に死ねないのだ。

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