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凡人でもできる現代ファンタジー攻略法  作者: 夜鐘
第二章 スケルトンダンジョン攻略 後編

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忙殺・鑑定作業

 どうもダンジョンから帰って、数日が経ちました。

 現在、私はこれまで後回しにしていたアイテムたちの鑑定作業に忙殺されています。


 事前に食料を集めておいて良かった...




 放置していた鑑定作業と向き合うきっかけになったのは、五層目の攻略が残すところわずか(魔法使いスケルトンのみ)になったこと。つまりボス戦が目前だという状況。

 そして、先日の攻略で倒した3体のスケルトンがドロップした「クレスト(紋章)」だ。


 ダンジョンが「切り離された文明の一部」なのではないか?

 という仮説の検証のためにも、これまでに回収した紙片や謎アイテムたちを鑑定しておきたい。

 

 なにより、迫るボス戦に向けて少しでも使えそうなアイテムを見つけておきたい。



 

 そういった状況で、今更ながらに鑑定作業を行っているわけだが、この作業を後回しにしていたのにもそれなりの理由がある。



 それは”魔力切れ”だ。

 


 現在私が行っている鑑定は【鑑定の指輪 Lv1】と【鑑定の指輪 Lv4】によるもの。

 残念なことに、私自身は【鑑定】のスキルを持っておらず、これらの指輪を使うことで代用している。そして、そのせいかは分からないが、この【鑑定】は若干使い勝手が悪い。


 Lv1の状態ではほとんど情報を確認できず、Lv4では数個も鑑定すれば”魔力切れ”になる。

 今まで貯めに貯めてきたアイテムのうち、アクセサリー類の一部を鑑定しただけで何度も気絶する羽目になった。


 だが、その成果もあり、いくつかのことが分かった。


 まず一つ目。

 魔力切れを繰り返しても魔力は増えない!!

 正確には、ステータスの[魔力 1]という表示はピクリとも動かなかった。

 

 こういうのはファンタジー世界だと「魔力を使っては気絶を繰り返して、魔力量を増やす」っていうのが鉄板じゃないのか?

 


 ただ、収穫も一つあって、何度も気絶を繰り返すうちに【気絶耐性】のスキルが手に入った。

 これのおかげで、余程ギリギリまで魔力を使わなければ意識を保つことができるようになった。

 まあ、意識があるだけで、めまいや倦怠感などの症状は改善されなかったのだが。

 かえってつらいだけでは?と思わなくもない。

  

 これもあって、”魔力切れ”状態でも色々と試行錯誤をしたが成果はなし。

 ”魔力切れ”の気持ち悪い状態での瞑想とか単なる拷問だった。




 そして、二つ目の成果は、ステータスアップアクセサリーの活用だ。

 ステータスの検証をした際に

 「魔力上昇のアクセサリーを使うと、使用できる【鑑定 】の回数が増える」

 ことが分かっていたのだが、このことをすっかり忘れていた。

 

 せっかく検証して得た情報を無駄にするところだった。


 現在持っている魔力上昇系アクセサリーの中で最もレベルの高いものを選ぶと


・魔力上昇のイヤリング Lv1×2

・魔力上昇のペンダントLv3


 の三ヶ所だ。まだまだ鑑定できていない装備も多いため、このアクセサリーは徐々に更新されていくだろう。


 魔力上昇のペンダントLv3の効果は未だに鑑定で把握できていないが、順当に[魔力ステータスを3アップする]だとすると、合計で5プラスされる。


 魔力ステータス1から6への大躍進だ。


 実際、この状態で鑑定を行うと露骨に魔力切れまでの鑑定回数が増えた。

 ただ、回数が単純に6倍に増えたわけではないので、まだまだ魔力ステータスに関しては分からないことだらけだ。

 

 ともかく、これによって鑑定の効率はかなり上がった。


 ただし注意点もあり、頻繁には使えない方法だということも分かった。

 

 鑑定作業がひと段落し、ステータスアップのアクセサリーを外した時。 

 全身の血液が重くなったように感じ、まるで発熱した時のような症状が出た。


 詳しい仕組みまでは分からないが、おそらく、上昇していた分の魔力ステータスが突然消えたこと、ステータスの変化によるギャップが原因だろう。

 実際に正しいかは分からないが、症状や状況の推測から「魔力超過」と呼ぶことにした。

 

 これがアクセサリーを外す際に発生する症状なら、頻繁な付け替えは出来ない。この方法は一気に鑑定作業を行う今みたいな状況に限定するべきだろう。


 ”ステータスアップの副作用”が魔力ステータスに限った話かはまだ分からない。他のアクセサリーを使用する時も気をつけよう。



********


 そんなこんなで様々な発見がありつつも鑑定作業は進んだ。

 興味深い効果を持ったアクセサリーがいくつも見つかったので、その一部を紹介しよう。



・【痛み耐性のペンダントLv1】

 

 戦いに慣れていない現代人にもってこいのアイテムだ。残念ながら、腕を抓った程度では効果のほどは分からなかった。

 

・【疲労回復のタリスマンLv1】


 名前からして長時間の戦闘や、普段使いでも役に立ちそうな効果だ。ただ、ボス戦が短期決戦の戦いになるなら向いていないかもしれない。



・【腕力強化のブレスレットLv2】

・【脚力強化のアンクレットLv2】


 この二つは特定の部位のみを強化するアイテムだ。以前他の探索者に見せてもらった、握力強化の指輪などど同じタイプだろう。全体を強化する筋力ステータスアップに比べて、範囲が限られる分効果が高い。使い方が重要になる。


・【毒耐性のペンダントLv3】

 

 名前までしか鑑定できなかったが、ゴブリンや虫などの毒を持った敵の出現するダンジョンではすごく有効だと思う。

 

 観察していて気づいたのだが、このペンダントの裏には先日ドロップした鏃と似た特徴の模様が刻まれていた。

 もしかしたら、あの鏃は毒系の効果を持っているのかもしれない。まあ、骨だけのスケルトンには効かなそうだが。

 


 ちなみに、【■■■■のアミュレットLv3】のように、

 四層目で取得したアイテムの中には、【鑑定の指輪 Lv4】を使用しても、名前の一部もしくはそのすべてが表示されないアイテムが半分ほどあった。

 もちろん、それでも【鑑定】に魔力は使われるので徒労になる。これがなかなかきつい。

 

 そして残念なことに、五層目のアイテムは今のところ名前すら確認できていない。




 そんな状況だが、今回の鑑定でついに!ダンジョンに関する考察を推し進めるであろうアイテムが見つかった!

 

 それがこちら【翻訳の指輪Lv1】!!

 

 

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