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凡人でもできる現代ファンタジー攻略法  作者: 夜鐘
第一章 スケルトンダンジョン攻略 前編

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初めての動画製作(便乗)

 私は今後起こるであろう、ありがちな「ダンジョン配信者ブーム」に乗ろうとしている。


 ここで問題になるのが、

 出来るだけ情報は独占したまま、話題性、視聴者数は集めたいという難題だ。


 もちろん、私個人の情報も漏らしたくない。


 ならばどうするか、

 そう、他人の話題性に便乗だ。


 このダンジョン配信ブームの火付け役とも言える例の配信者、佐藤ミルクの話に戻るのだが、彼女が習得したスキルそれは「鑑定」だった。

 彼女は生配信内で「鑑定スキル」を習得したと発言し、その効果は次回の配信でと予告したのち、配信を終了した。


 余りにも出来すぎた配信だ。

 折角なのでこの話題、そっくりそのまま私が頂こう。


 そう、私も「鑑定」を持っているのだから。(Lv1のアクセサリー)


 現状、彼女の配信に関する話題は主に二つに分けられる。

 一つは、ダンジョン内での生配信という娯楽的にも技術的にも前代未聞の話題。

 もう一つは、新たに習得したとされる「鑑定スキル」についての話題だ。


 まあ、話題が二つもあるなら、一つぐらい頂いてもいいだろう(すまし顔)。


 例の話題になった配信以降、彼女の新たな配信は行われていない。

 つまり、未だに多くの人々が「鑑定スキル」に関する情報を求めているということだ。


 推測にはなるが、彼女がすぐに次の配信を行わなかったのは、「鑑定スキル」の扱いずらい性能のせいではないだろうか。


 今回作成するのは、鑑定スキルの効果・性能紹介の動画だ。

 出来るだけ情報は絞りたいので、私の持っている「鑑定の指輪Lv1」に関する自慢配信はやめておく。このアクセサリーについた「鑑定」の能力を基に、鑑定スキルの有用性や欠点についてのみ紹介していく。


 あくまでも「鑑定スキル」にのみ触れ、アクセサリーに関しての情報は1ミリも明らかにしない方針だ。


 動画の構成は、まるでゲームのアイテム解説動画風だ。

 こうなった理由としては、

 他の配信者や動画投稿者のような攻略動画ではないし、

 ゲームのアイテム紹介・解説に関してなら参考になるテンプレがインターネットにゴロゴロ転がっているからだ。先人の知恵を借りよう。


 今回の動画では、鑑定スキルの性能をやや批判的に紹介していく。

 その上で、

「スキルのレベルが上がったら、より詳細なことも分かるだろう」という風に締めるつもりだ。

 現状ではやはり「鑑定」という未知のスキルに対して期待が大きい。

 皆には悪いが、今のところ微妙なんだよね「鑑定」。

 せっかくなので、この欠点を挙げることで、ギャップによる話題性を狙おう。



 もちろん動画制作は素人なので、クオリティーに期待してはいけない。

 動画制作スキルとかが手に入ることを祈りながら、不慣れな無料編集ソフトで動画を作っていく。


 みんなが手探り状態で、誰もが情報を求めている状況だからこそ、そこそこの視聴は期待できるのではないだろうか。


 *******



 簡易的ながら、狙い通りの動画が作れた。

 これならば、私個人の持つ情報を隠しながらも、ある程度の話題性を期待できるだろう。

 近々明らかになるだろう「鑑定」というカード。

 例の彼女には悪いが私が一番に切らせてもらう。


 あとは人の目に留まることを願いながら、Dチューブにアップロード!

 結果を待つのみだ。




今話で間章終了です。

次話からスケルトンダンジョン攻略後編になります。

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