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雨が降っても  作者: 雫喰 B


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4/4

4.

妹や両親から離れる為に就職を機に、親元を離れ一人暮らしをした私。


 なのに気付けば私の近くに妹が居る状況…。

 シャーリーも私と一緒に居たくないだろうに何故だろうか?


 思えば昔からそうだったような気がする。


 両親はシャーリーを私立の中学校・高等学校へ入学させるつもりだったのに、彼女は両親の反対を押し切り私と同じ公立の中学校・高等学校に入学した。

 

 そして、就職先にしても私はシャーリーには何も言わず今の会社に決めたのに入社式でばったり出会(でくわ)し、口から心臓が飛び出るかと思うほど驚いた。


 ただ、住んでいる所だけは別で今の私は一人暮らし。

 シャーリーはというと、今も両親と一緒に住んでいる。

 

 だからその事だ(・)け(・)は救いだった。


 仕事で疲れて帰って来て両親とシャーリーの三人だ(・)け(・)の一家団欒(あれ)に堪えるのは正直キツい物があるから。


 一人暮らしは大変な面も有るけど、精神的には楽というか、私の場合ある意味束の間の休息であった。



 なのに、その休息である一人暮らしを台無しにするような出来事が起こるなんて思いもしなかった。


 それは入社して二年目の秋の事だった。


 最初は帰宅時に部屋の中を見た時に何となく感じた違和感だった。


 気にせずにいれば気にならないような単なる気の所為で済ませられる程度の物だった。


 そのうち、ピアスの片方が無くなっていたり、ブローチやネックレス等のアクセサリーやブランド物のバッグが無くなったりしだした。


 この件については、すでに犯人はわかっている。


 私が部屋に居ない間に、隠し撮りをしたのだ。

 そして、そこに映っていたのは部屋の中を物色している妹の姿だった。


 そう。信じたくはなかったが犯人は妹だった。


 アクセサリーやブランド物のバッグが無くなった時にもしかしたらという予感はあった。


 実際、実家で暮らしていた時も彼女は私の居(・)な(・)い(・)間(・)に部屋に入り、色々な物を勝(・)手(・)に(・)持(・)ち(・)出(・)し(・)て(・)い(・)た(・)。(・)からだ。


 でも、まさか私が実家を出た後までそ(・)ん(・)な(・)事(・)をするとは思わなかった。


 恐らく両親と一緒に家に遊びに来た時に合鍵を持ち出したのだろう。


 しかし、問題はその事だけでは無い。

 もし鍵を替えたとしても彼女は同じような事をするだろう。


 そして、他にも問題がある。


 ニックの事だ。

 

 これまで経験した時と同じで、ニックにシャーリーとの事を窘(たしな)めれば「気にしすぎだ。」、「疾(やま)しい事など無いのに疑うのか。」、「俺が信じられないのか。」と言われ、シャーリーを窘めれば「ひどいっ!」、「冷たい!」、「ずるい!」と、生まれたての子鹿のようにプルプルと震え、音が鳴れば動き出す玩具みたいに私の一挙一動にビクビクと怯え、さめざめと泣き出す。


 まるで相手役が違うだけの二番煎じ(又はそれ以下)の映画を何度も繰り返し観せられているようで、辟易(へきえき)するだけでなく、これ以上ないほどの満腹感で正直吐きそうだ。


 ニックには別れ話を切り出したにも拘わらず、別れを拒否されている為、(仕方なく諦めの境地で)距離を置いている。


 けれど、それらの事に悩みながらも解決策が見つからず一人悶々としていた。


~~~~~~~


いつもお付き合いいただきありがとうございます!

(*・ω・人・ω・)







 


 

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