第三回目契約更新(ただの紙切れ)
今回で第二章は終わりです。
月日は流れ、四回目の契約更新日。
ノアは二十一歳。乃彩は二十六歳。旦那様は三十一歳。
『実は、出会った時からあなたが好きだったんだ!』
『わっ、わたしもよっ!』
な~んて感じではなく、ズルズルと契約結婚(?)が続いている状態。
何だろうな、コレ。
旦那様は正式な結婚だと言うけれど……オール電化で快適生活とはいえ、正直わたしには実家への未練が残っている。大学も卒業してないもの。
旦那様は……ロリ変態でときどきセクハラしてくるけれど、別に嫌いじゃない……眼鏡を取ればイケメンだし、わたしには優しいし。
「今日は契約更新日だ」
ほんのりはにかんだ、低音の声がした。
正装してバラの花束を持った旦那様がわたしの部屋の扉に立っていた。
何かデジャヴ、身体がこわばる。
「あ〜、一年契約ということでしたね、契約しなかったら離婚になるわけですね、そうですか、了解で〜す!」
「離婚なんか誰がするか! これはただの紙切れ、契約更新日にしかノアに会えなかった思い出なんだ。記念だよ」
「記念ですと?」
「この日だけは確実にノアに会えたから、ものすごく楽しみだったんだ、つまり『契約記念の花嫁』」
『契約記念の花嫁』?
乙女か!
「でも契約しなければ離婚でしょ?」
「だから、これはただの覚書だ。記念。契約書は俺の部屋に額縁入りで飾っている」
「さすがに理解不能です」
「ま、まぁ……コほん! そ、それよりも、新しい契約内容を、読んでほしいかな〜」
「どれどれ? 『そろそろ子作りしませんか』!?」
「俺、もう三十一歳だからね。周りの連中は子供が二、三人いるんだ」
「こ、子供は不要じゃなかったんですか、それに、こんな恥ずかしい契約書、書かないで下さい!」
「恥ずかしくはないだろう、夫婦として当然のことだ」
変態ロリコン眼鏡を外すとイケメン旦那様と、こ、子供ですと!? は、恥ずかしすぎる!
こんな契約書を額縁入りで飾られるなんて、あり得ない!
「出でよ、シュレッダー!」
ドカン!
シュルシュルシュル……。
契約書は藻屑となって消えた。
ざまぁ見なさい、フォッフォッフォッフォッ……。
「「……」」
【ブチッ!!!】
物理的に何かがキレる音がした……と思ったら、旦那様に布で手と口を封じられた。
「この口で呪文を唱えると、邪悪な武器が現れることは分かっている。夫の言うことを聞かない性悪聖女め! 何もしないと約束するなら手の拘束だけは外してやる!」
「ん~~、ん~っっっ!!(極悪非道、鬼畜外道、人でなし!)」
大きな肩に担がれて拉致され、手と口を封じられたまま夫婦の寝室に丸一日閉じ込められた。
そして四年分の欲望をぶつけられたのである。
「ん~~、ん~っっっ!!」
バージンのわたしに対して縛りプレイとは、マジの変態だった〜!
体が……付いていけない。
「ハァ……好きだ、ノア……全然足りない……」
「……(ブチチッ!)」
ゆ、許さない!
乃彩の世界なら夫婦とはいえセクハラよ!
口をモゴモゴしていたら、ようやく布の拘束が外れた。
「プハッ、こ、こんな無体なことをするなんて絶対許すマジ! 離婚よ離婚!」
「誰が離婚なんかするか!」
残忍暴虐ヴァシリウス!
ぜ〜ったい許さないから!
「超高速破壊兵器レールガン!!!」
ドォォォンッッッ!!!
現れたのは……巨大な試作品(※全長6メートル、重量8トンの物体(ネット調べ))。
メリメリメリッと不吉な音を立てて、夫婦の寝室は崩壊した。
※
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☞二人の愛の行方は(夫婦です)? ホワイト屋敷崩壊のカウントダウン?
☞いい気になって伏線モリモリにしてしまい、回収困難になってしまいました。チョット異世界巡りをしてきます(涙目)。
☞思い付いたまま書いたどうしようもない話を読んでくださり、誠にありがとうございました、感謝しています。次章『嘘つきリリィの逆襲(仮題)』はいつになるのか分かりませんm(_ _;)m……が、構想を練っています。再び自由民能天気ノアが逃亡し、ヴァシリウスが追いかける予定です。




