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奥様は聖女様――契約妻になったらどういう訳か聖女にされました  作者: 赤城ハルナ/アサマ
【第一章】契約妻になったら外界が阿鼻叫喚になりました

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第二回目契約更新の夜 ファイト!

今回で【第一章】は完結です。《天然ヒドイン》ノアと《発掘馬鹿》ヴァシリウスのなれそめ編でした。愛は……あるような、ないような。

 扉を開けると、正装をして花束を持った旦那様がいた。


「お手をどうぞ、奥様」

「えっ?」


 出された手にウッカリ自分の手を乗せたら、グイッと引っ張られて大きな肩に担がれた。


 奥様部屋は明け放たれたのだった。


 な、なんでだ〜!!!





 そして連行されたのが……何だこの部屋。

 ダブル……トリプルベッドォ???


「ノア……やっと抱ける……」


 は?


 不穏な発言をしたとたん、肩に担いでいたわたしを旦那様がベッドに落とした。


「これから初夜をする」


 は?


「チョット待って!!」

「待たない」

「まずは話し合いましょう!」

「そんな時間はない。何年待ったと思ってるんだ」

「わたしたち、ただの契約結婚でしたよね、契約。書類上、形式上! 白い結婚!」

「結婚に白も黒もあるか。そんなどうでもいい契約内容は、前回削除した」


 どうでもいい? そこが重要だったんじゃ。

 適当すぎるぞ、この男。

 自分が書類にしたことを勝手になかったことにするとはオーマイガーッッ!


 わたしを聖女呼ばわりする『頭のおかしい札束ビンタ変態クソ旦那ついでにセクハラ男』をどうしてやろう。


 しかしわたしは伯爵家をタダで間借りしている身――しかも没落寸前のテリア家を救ってもらった負い目がある。

 ヤバい、前回の契約内容を読んでなかったわ。


 そんなことを考えているうちに、凶悪旦那様が覆いかぶさって来た。


 だからと言って、セクハラするとは許すマジ!!


『出でよスタンガン!』


 ピリピリピリピリピリピリィィィ!!!!!


「ウワワワワァァァーーッ!!!」


 セクハラ男は動きを止め、ベッドに突っ伏した。

 眼鏡が床に落ちて割れた。


 フーッ、危なかったわ〜。

 マジ貞操の危機だったわ~。

 お嫁に行けなくなるところだったわ〜。

 この男は変態だから、よくよく気をつけなければ。

 スタンガンは常備しておこう。


 次の契約は断ろう。


 どれどれ、眼鏡を失ったクソ男を拝んでやろう。

 わたしはベッドに突っ伏している頭をグイッとひねった……。


 イケメンだったぁ〜!!!



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 ヴァシリウス、初夜未遂。残念!

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☞(何だかいわゆる契約結婚ストーリーと違う)と思った読者の皆様、誠に申し訳ありませんでしたm(_ _)m『愛している』『わたしもよ』という展開ではなく、似たものクズ夫婦の突っ走りストーリーです。ほのぼのです、たぶん。

☞第二章はヴァシリウスの発掘現場編です。愛らしい(と思い込んでいる)妻を発掘チームに見せびらかしたいヴァシリウスのおバカ話です。5月11日くらいからの投稿になります。

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