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私ケットシー!転生したからなんかやる!  作者: 居鳥虎落
第一章*異世界での生き方*

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8/12

俺!異世界に降り立つ!II


 いるかも分からない、見てる訳もない神様に啖呵を切った。

 絶妙にダサいな俺。

 取り敢えず神様達の事は一旦忘れて、ここら一帯の散策でもしますかね?

 四足歩行にも慣れないといけないしちょうど良いだろ。

 でも生まれたて過ぎて遠くに行くのはちょっと怖いので、チラっと見てすこーし歩くだけにしよう。

 猛獣に出くわすのだけ勘弁願いたい。




 小さい体でえっちらおっちら洞窟の入り口に向かって歩く。やっぱり体が小さいから大洞窟ってわけでも無いこの洞窟から出るのも、割と苦労するなぁ。


 そんな事を考えながら歩き続け、やっとの思いで洞窟の外に出た俺は、疲れがぶっ飛ぶ程の景色に意識の全てを奪われた。

 青く澄み渡る空に、遠く地平線まで広がる青すぎる海。



 この辺は地球と何ら変わらないんだな。

 もっと異世界っぽく紫の空とか、緑色の海とかでも全然ウェルカムだったんだけどな〜。

 ま、地球と同じっぽいのはありがたい。

 突飛な色の海とかだと近づくのにも入るのにも警戒しないといけないし、安全である事の確認が取れなければ不安で何も出来なくなるところだった。

 それに、海が突飛な色だった場合、川や雨ですらその色の可能性が高い。

 そんな色の水を躊躇せずに飲む事は、俺には出来ない。

 だから、馴染みのある色でよかった。

 もちろん安全であるかの確認はするけどな?一緒の色であろうと、害がないとは言い切れないんだ。

 用心するに越した事はない。

 


 海に奪われていた視線を無理やり森に向け、探索を開始した。

 探索始めてまだ1分くらいしか経ってないけど、のどかすぎる森だな〜。

 暑くも無く寒くも無い気温、吹く風は運動をして汗をかいた体には丁度いいそよ風。

 でも不思議な事に、俺以外の生物と全く出会さないんだよなー……虫とか小動物とかいてもいいと思うんだが、全く出会さない。

 ……急に熊とか出てこないでくれよ、こちとらか弱くて可愛いだけの、生まれたてホヤホヤのケットシーなんだからな。

 



 怖い想像をしながら歩いていると、他の木々とは比べ物にならない大木が見えてきた。

 その大木には沢山の美味しそうなオレンジ色の大きな実が成っている。

 


 見つけたのはいいんだけど、木がデカすぎて絶対に取れない……。魔法も今は使えないし、あー低木もいっぱいあるんだからそっちに実がなっててくれたら良かったのにー。

 

 しかし残念な事に、ここまで来る道にあった低木には取れそうな木の実は成っていなかった。

 青々とした葉っぱが生えているだけ。



 はぁー、あんなに美味しそうな実が目の前にあるのに取れないなんて……どういう名前の拷問ですか?

 自然に落ちてくるのを待ってたら俺は餓死してしまうし、普通に鳥に取られそう。

 うーん、木の実を取れる良さげなスキルが手に入ればいいんだけど。

 


 ……風とかの魔法が今使いたいんだよな。

 地上から実を取るでも良いし、実まで体を浮かせられたりしたら良いんだけど。

 

 前世で読んだラノベ作品には魔法は想像力とか科学の知識があれば……とか言ってたから体を浮かせるイメージをしよう。

 イメージ……イメージ……子供の頃にやったインドアスカイダイビングを思い出して……それ!



 ……………………………………。



 地面から風が吹くイメージをしたが、俺が浮き上がる事はなかった。

 はぁ、ま、そんなにうまく行く訳ないよなー。

 イメージ自体は悪くなかったと思うんだけど、魔力が足りなかったのか? それとも鍛錬が足りないとか?

 何にしても使えないって事はあの美味しそうな木の実は取れないって事だ。

 別の食べ物を探すとしよう。

 はぁ、お腹すいた。



 


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