第26話:オーガスト第一陣
「きたぞーーーーーーーーー。」
町人達は、逃げ出したい気持ちを奮い立たせ、必死に声を上げる。
突入してきたオーガストの団員の男が、町人の一人を斧で叩き斬ろうとする。
町人はそれをサイドステップで交わし、斧を叩き付けて来た男の喉を槍で刺して倒す。
「た、倒せるぞ!俺達でもやれるぞー ・・・ドアアアア。」
声を上げた町人を銃弾が襲い、町人は5秒後、粒子となって消えていく。
銃弾が飛んできた場所に向け、町人のスナイパーが弾を放つ。
また、その町人には弓矢が飛んでくる。
町内部にオーガストの一員が次々に入り込み、町人は防戦一方で対処しているが、被害は増えていく一方であった。
「こいつら大して強くないぜ!これが奈落の城かぁ。ちょろいもんだぜ。」
「ああ。後30分の命だな。」
「お前達のか?」
「はああ?」
オーガストの軍団前に2人の男と1人の女が立ち塞がる。団員達は急に現れた三人に一瞬戸惑う。
俺は、その団員達の集団に、空気の弾、いや空気の大砲を3発ほど放つ。
それにより、前方にいた敵が数百人いなくなり、近くにいた者達が顔を青ざめていた。
その者達に向かって、いつの間にか接近していたアルフィとレアンが敵を斬っていく。
「ちょっと数が多いな。もう少し減らしてくれないか、大地。」
俺は近くにゴロゴロと転がっている瓦礫全部をサイコキネシスで浮かせる。そして、その瓦礫の後部に空気のバネを作製する。そして、そのバネに瓦礫達を押し込んでいき、勢いよくオーガスト軍団の後部部隊に飛ばす。
「ストーンクラッシャアアアアアアア。」
俺が放った無数の瓦礫により、オーガスト軍団の後部部隊がいた場所には多数のクレーターと光の粒子が舞いだす。
「な、なんだ、この攻撃は!!我が軍の消耗率はいくほどか?」
「わ、わかりません・・・ただ・・・いえ・・・ドシュー」
「くぅ・・・まだ飛んで来るのか!!!スナイパー集団攻撃元に攻撃を集中せよ!」
「さきほどの攻撃で全滅しております。」
「か、固めたのが裏目に出たか・・・。仕方ない、私が先行する!!突いて来い!!」
「ははー!!!」
俺はアルフィとレアンが次々前方の敵を倒していくのを確認し、後方の敵に攻撃を続けていた。
すると最後尾にいた人物が突攻を仕掛けてくるのが見えた。
俺は浮遊をし、上空から空気の弾で敵を減らしつつ、その人物に近づいていく。
「あやつが我が軍を!!!空を飛んでいるくらいで勝った気になるなよぉ!!ライトニング!!」
その人物は俺に向かって雷の魔法を放ってきた俺は、その魔法を左手のひらで受け止める。
俺の手のひらは無傷で、その人物は信じられないといった目で俺を見ている。
俺はその人物の目の前に降り立ち、そのままソウルイーターで一閃する。
男は動かず・・・いや、動けず、そのまま真っ二つとなった。周りにいた敵兵は俺を集団で叩ききろうとするもの、俺から逃げようとするもの、様々な連中がいたが、俺は構わず、サイコキネシスで敵が持っていた武器たちを操り、それぞれの敵に突き刺していく。高レベルになったせいかレベルに差があった場合、持っている武器も奪取できるようになっていた。
そうこうしている間に、アルフィとレアンも前方の軍を壊滅させたみたいで俺に近づく。
「とりあえず、最初の軍団は壊滅できたな。」
「ああ。」
「次は頭の切れた指揮者を連れてくるだろう・・・俺ならそうする。気を抜くなよ。」
「わかってる。」
俺達は食堂に戻り、コロンと一緒に飯を食べ、宿屋で寝静まる。
第二陣がもう迫っていることも知らずに・・・




