プロローグ
このお話はノンフィクションです。ただし、名前や地名などは一部変更、非公開にしています。薄い記憶を手繰りながら書いているので更新が遅くなると思います。なので、長い目で見てもらえたらと思ってます。
それでは、そろそろ本文に入りたいと思います。よろしくお願いします。
「ハァ………」
思わず溜め息が洩れる。僕は誰もいない公園のベンチに身を預け、首の力を抜くと自然と空を目のあたりにした。空には雲ひとつない。全てを無に帰してしまうような深い碧さを秘めている。
なんて美しいんだろうか。そう言えば、しばらく忙しくて空を眺める余裕もなかったっけ…。
進級、卒業、就職。街全体…いや、日本全土が新しい1年を迎える準備に入ってくるどこか慌ただしい2月も終わりの頃。僕は人生最大の山場、大学受験という名の戦いを丁度終えて、一息を付いていた。
いや、終えて…というよりも不本意ながら無理やり終止符を打ったと言った方が正しいかも知れない。
それは紛れもなく第一志望に落ちてしまったからである。それで僕はどうなったかというと、それまでの経過はあるが、実質の第二志望の大学に行く事となった。しかし、当時の僕にとっては第一志望の大学以外は行きたい価値が見いだせなかったのである。
では、第一志望の大学にどんな価値を感じていたかと問われると絶対的理由などは存在しない。自分が一番行きたい学校に入ってみんなを見直させてやる!…という意志が強かった事は確かだ。ここで言うみんなというのは学校の先生、塾の友達、親などである。それは推薦で入ったのにも関わらず、高校の時に全体140人中の110位くらいまで落ちた事があるからに他ならない。
他にも理由はある。僕の第一志望の大学には尊敬にも似た感情を抱いている2つ上の先輩が待っていた事、立地条件の良さ、目標とする上でのレベルなど…並べればいくらでも出てくる。
とにかく、その頃の僕は様々な未練を抱え、大学の入学式を待つばかりだった。
しかし、ただ待つのもつまらないと思った僕は、その頃高校の友人に招待してもらったmixi(SNS)を使い、今年から同じ大学に通う人と予め仲良くなっておこうと思った。
SNSとは人と人との繋がりを促進、サポートとする、コミュニティー型の会員制サービスである。mixiもSNSの一種なのである。
そこで同じ学科のこの話のヒロインともなる女性と初めて繋がりを持つ事となった。
そう、全ては繋がりを担ったmixiから始まったのである。




