ひまわり
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いつも通り、目覚まし時計の鳴り響く中私は起きた。
頭の中は、やけにすっきりしていて、いつもよりすんなり朝の用意をすることができた。
その様子を見た家族からは、安堵の表情が見て取れた。
外へ出て、いつもの通学路を歩く。
通学する学生や会社へ通勤するサラリーマン達がいたりして、内心ほっとした。
あれは夢だったのだと。
そして澄川高校へたどり着き、日直の日誌を取りに職員室へ行く。
しかし、もう2-Bの日誌はなくなっていた。
それをみた私は、校庭の花壇へ行くことにした。
花壇の前に、先客がいた。彼の目の前には、まだまだ花もつけていないひまわりがあった。
「寺田……」
「……」
「知ってる? ひまわりの花言葉って」
「憧れとあなただけを見つめている、だろ」
「うん……」
そう答えたあいつが振り向いた
「梶田は来ないと思った」
「……本当はくるつもりはなかった。でも、話さなくちゃいけないことがあるの」
「……いってみな」
そして私は、寺井の後をつけて、事情を知ってしまったことを伝えた
「そうだったのか……」
「ごめん、勝手に後をつけて」
「いや、俺も自分から打ち明けるべきだった……」
寺田が柄にもなく落ち込んだ。
その姿を見た私はやりきれなくなり
「はい、これ」
「こいつは……おにぎりか」
「お腹いっぱいになれば、元気もでるでしょ」
「……サンキュ」
そういった彼は、花壇の近くの木に寄りかかり、弁当の包みを開いてこう言った
「また、お前と食べたかったんだ」
「そう……」
涙が出そうになったので、私は空を見上げた。
都会の空はあの夢の空のようにきれいではなかったが、あの空と繋がっているような気がして、ずっと見上げていたかった
そして私は、まだ花すら咲いていないひまわりの花壇を見て、絶対にきれいに咲かそうと決意した。
「そういや、今日の授業の宿題やってきたか?」
「化学の? また忘れたの」
「わりぃ、分かんねえところがあってさ」
「はいはい、あとで教える」
「いつも助かる」
「助かんな」
教室に戻った私は、周りの目など気にせず寺田と話した。どう思われても言い、だって私は私と話し合って本当の気持ちを見つけることが出来たから
ありがとう、理想の私
ありがとう、寺田
end




