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曲がり角の向こうに君が居てくれた  作者: 湖灯


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水族館⑫

 女子更衣室のほうに目を向けると、女子たち三人も手洗い場のほうまで出てきて二人の様子を見ていた。


 まったく物好きでお節介な、そして愛すべき奴等だ。


 暫くすると三木の携帯が鳴った。


 電話の相手は、俊介だった。


 三木と同時に、森村直美の携帯にも秋月穂香から連絡が入る。


 そろそろ潮時だ。


 しかし、いざ二人の元へ帰るとなると、また妹に言われてしまったような暗い顔になっていやしないか不安で、ひとつ深呼吸をしてから思いっきり走ると、涙なのか汗なのか分からない物が目に染みた。


 全員が集まり、とりあえず何か飲もうと言う事になり秋月穂香が売店までメニューを借りに行った。


 借りてきたメニューを見ながら各々好きなものを言うと、今度は俊介も一緒に注文しに行く。


 その二人の後ろ姿を眼で追っていた森村直美が


「あの二人、なんか良い感じになっていない?」


 と言った。


 お店の人と明るく会話をしながら注文している秋月穂香の姿を見ながら、本田が改めて惚れ直したと囁いた。


 確かに今までの、おとなしい感じの美人から更に一皮剥けて進化した感じがしたので頷くと山岡沙希から


「おまえらが惚れて、どうすんだよ」


 と怒られてテーブルは笑いに包まれる。


 注文したものが揃い、皆で食べているとき三木が上に掛けてあるシロップを食べるときに目を閉じて鼻をつまんで食べると全部同じ味だと言ったので、順番に試してみた。


 秋月穂香の順番が来た時に、彼女が目を閉じると、長いまつげが美しかった。

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