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曲がり角の向こうに君が居てくれた  作者: 湖灯


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水族館⑧

 三木は俊介の言う中央でのんびり見たいと言い、結局、森村直美がグループを二つに分けた。


 中央で見ることになったのは阿久津俊介、秋月穂香、三木博文、森村直美。


 そして右側最前列は山岡沙希、本田信吾、鈴木麻衣子、そして俺、進藤公一。


 俺は、これでよかったと思った。



”自爆”



 そう俺は今、自爆しようとしているんだ。


 巻き添えになる他の三人には悪いが、この席で水浸しになることでショーのあと完全にグループは二つに分断される。



”濡れる者”と、そうでない者。



 お節介だが良く気のつく森村直美なら、屹度濡れた者の世話をするために自分と三木を充てがうだろう。


 その間、俊介と秋月穂香は二人きりになり、ごく自然に今回の合同デートの目的が達成できるのだ。


 ショーが始まるとイルカは勢い良く泳ぎだした。


 丁度プール右端の所に来るとイルカたちはターンして、そのとき観客の反応を確かめている悪戯小僧のような目が合う度に、なるほど子供の頃の俊介が面白かったと言うのも頷る。


 イルカは賢い動物でテレパシーのようなことも出来るんだと誰かが言っていたのを思い出した。


 俺はイルカにテレパシーを送る。


『もっと勢い良く暴れろ!俺たちに大きな水飛沫を掛けてみろ!』と。

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