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曲がり角の向こうに君が居てくれた  作者: 湖灯


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水族館⑦

 最初、俊介は俺の眼差しを避けるように横を向きイルカの水槽を睨んだまま暫く考えていたが、再び向き直ると正直に答えてくれた。


「相手がどう思っているか分からないけれど、俺自身は好きだと思う」と。


 俺は、その答えを聞いて頷いただけで、話題を変える事にした。


「ところで、ここ何度か来た事ある?」


 俊介は小学生のとき一度だけ来たと返事をしたので、どこで見るのが面白いか聞くと、正面右側の最前列はイルカがターンする場所で間近にイルカが来るので面白いが、その分ターンするときの水飛沫も凄くて、びしょ濡れになると言っていた。


 俺が、そこ面白そうだと興味を示すと俊介は正面の五段目くらいが全体良く見渡せて、こういう場合こっちの方が良いんじゃないかと言った。


 でも俺は、正面右側最前列で観ることにした。


 それを伝えると、珍しく強い口調で反対してきた。


 日頃から穏やかな俊介が、反対してくるのは屹度秋月穂香がびしょ濡れになることから守るためなんだろうなと、思った。


 そう思うと俺も意地になって自分の主張を曲げない。


 少しの間、言い合っているうちに皆が集まって来て、最小限でもグループの体裁が取れれば分かれて観ても良いのでは無いかという事になった。


 山岡沙希が俺の場所に賛成すると、鈴木麻衣子も賛成してくれたので本田も賛成する事になった。

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