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曲がり角の向こうに君が居てくれた  作者: 湖灯


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軽蔑していた感情④


 放課後に記念会館の三階にある棋道部の部室で俺は俊介と将棋を差していた。


 三木と本田は、先の”千円問題”で、森村直美たちと話があるらしく遅れて来る。


 しかし女子たちも、それに三木も本田も全く物好きだ。


 人の心配をするより先ずは自分の心配でもしろ。


 俊介がもし鈴木麻衣子と付き合う事になれば、本田は屹度ショックを受けるのではないのか?


 俺は日頃の態度から、本田が鈴木麻衣子に対して少なからず好意を持っているのを知っている。


 将来自分の彼女になるかも知れない女子が取られようとしているのに、全くのん気な奴だ。


 余計な事を考えているうちに、あっという間に俊介に負かされてしまう。


 雑念を取り払うため、少し休憩を取ろうと思い窓際に行き外を眺める。


 空は今朝の土砂降りの雨が嘘のように青く晴れ渡り、もう直ぐジメジメした梅雨が終わり夏が来ることを伝えていた。

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