表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/106

軽蔑していた感情②

 梅雨になり雨が続いていたが、その日の雨は大雨警報を出してくれと願いたくなるくらいの土砂降り。


 警報が出れば学校は休みなのにと、注意報止まりの発表を恨めしく思いながら合羽を着て自転車で登校した。


 雨は午後には上がり、代わりに梅雨独特の蒸し暑さが来た。


 そして、昼休みに本田とカードゲームをして過ごしていたとき、三木が来て千円持っていないかと聞いてきた。



 一体何に使うのか聞くと、俊介が鈴木麻衣子に千円借りたのだが、どういう風に返せばいいのか悩んでいると言う。

 

 それで三木は俺たちで建て替えて返してやろうと思い立ったと言う事だった。


 俊介が鈴木麻衣子にお金を借りたと聞いたとき、騙されているのだと思った。


 面倒くさがり屋で人見知りの、しかも女嫌いの俊介がよりによってわざわざ女子からお金なんか借りる訳がない。


 何か他の理由があると思ったが、一応承諾する。


 三木は弁当を持って来ていて手持ちはジュース代に二百円しかない。


 その足りない分を本田と俺に要求してきた。


 俺もその日は持ち合わせが少なくて、四百円しか持っていなかったのでそれを財布から出す。


 本田のほうは今日発売の漫画本を買いに行くので渋っていたが俊介のためなら仕方がないと千円札を出し、おつりを受け取っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ