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曲がり角の向こうに君が居てくれた  作者: 湖灯


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軽蔑していた感情①

 修学旅行も終わって暫く経った頃、学校の中央通路にそのときの写真が掲示さた。


 一年生のときにそこに二年生の旅行の写真が掲示してあるのを見たことがあったが、そのときは見ている生徒もまばらだったのに今年はやけに人が多かった。


 お目当てが誰の写真なのか大体想像はつく。


 掲示板を見ている中には一年生や三年生も居て、注文したいと言っている生徒が何人もいた。


 しかし、これは二年生の修学旅行の写真であって、決して秋月穂香の生写真販売会ではない。


 まあ高校生ともなれば、ある程度常識もわきまえているので、彼らの多くは秋月穂香の写真を自分の携帯に直接収めていた。


 ただし、そのなかで旭山動物園で撮られた写真だけは何故か不評だった。


「背景がいまいちだよな~」と、言葉にされた写真を見てみると秋月穂香たちのグループに背後に寝不足でだらけている俺たちがへたりこんでゲームをしているモノだった。


 口の悪い女子のなかには「なにこれ、背後霊が写っているみたい!」という奴もいる。


 失礼な!と思いながら、よく見ると確かにその写真は背後霊と言われても仕方がない程疲れ切った表情の俺たちが俯いてゲームをしていた。。


 ほぼ徹夜でマージャンしたツケがこんなところに出てしまったと少し後悔しながら、俺も他の”穂香ファン”同様に、秋月穂香の写真を携帯に収めていた。


 そして収めた写真を一人で携帯を見ながらニヤニヤしてしまう。


 そのときは、これから俺の運命が大きく変わることなど思いもしたなかった。

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