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生真面目マリーは生きるために嘘をつく  作者: 苔茎花
第五章 生真面目マリーは生きるために嘘をつく

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元ネタ紹介

あとがきというよりは元ネタ紹介

最初は面白いお話がかければいいかと思っていたが、これを機会に元ネタを見てくれないかなという気持ちが途中から出てきた。(弱小作家が思うには大言壮語だとは思うが)少し昔の作品だが、元ネタの方も現代に通ずる面白さがあるので興味があったら是非。


■マリー・スプリングフィールド(マリー・クリスト)

 映画『マイ・フェア・レディ』より着想を得た。というよりは作品自体当初『マイフェアレディ』と『傲慢と偏見』とファンタジーを足して3で割ったものを作ろうとしてこうなった。映画『マイ・フェア・レディ』は、下層階級の女を訓練して、淑女に仕立て上げることができるか賭けをする映画。その中でも言語学者のヒギンズが取った手段とは英語の発音を上流階級と同じにするというもの。下層階級の女イライザが段々と発音が上達するとともに人々を魅了するのが魅力の映画。

 おそらくは「上流階級の言葉を学んだだけで貴族だと思われるの?」という設定が若干気になったであろうが、実はこの映画が元ネタ。

 マリーのもう一つの苗字であるクリストは『モンテクリスト伯』からマリーの苗字を取った。実はもう一つのルートを考えていて、元のプロットではマリーは脱獄するつもりだった。(機会があればifルートを書きたい)

 基本的に頭の良いキャラとして書いてはいるが、シャーロックホームズのように全ての客観的な事実を並び立て秘密を暴くキャラではなく、他人の心理状態に敏感で人がどう動くのか予測できるキャラとして描いた。一方、決めつけが強いため、それに足元を掬われてしまうというのが、マリーの頭の良さの正体。そういった意味でシャーロックホームズとは対比して書いていた。ただ、理想主義者でありながら、現実主義者であるため、結果的にシャーロックホームズと同じ道筋に辿り着く。


■リア・クローバー

 本作ヒロインだが、元ネタはない。ファムファタルの男版を作れないかと思い、構成されたため、どちらのリアもマリーを振り回す役目。ファムファタルの男版ってなんだよ! 一応四章の設定は、小説『茨の城』という作品から着想を得ているが、どちらかといえば、要素はヴィクトリアに引き継がれている。『茨の城』は歴史小説だが、読みやすく、百合要素、ミステリー要素があるため、かなりおすすめ。


■リンゴォ

 映画『マイフェア・レディ』は、言語学の教授ヒギンズより着想を得た。リンゴォの名前は言語学の英単語である「linguistics」の前半部分から。ちなみにイスカは「sky」から取ったのではなく、「linguistics」の後半部分。映画『マイフェア・レディ』のヒギンズは現代感覚で考えると別にこれ良い話でもないよなと思うため、性格面は別に寄せてない。


■ヴィクトリア・エバーグリーン

 傲慢と偏見』から着想を得たキャラ。後に『茨の城』の要素がいくらか引き継がれる。名前を最初小説『傲慢と偏見』の主人公、エリザベスにしようと思っていたが、愛称が「ベス」になってしまい、「ブス」と音が似ているのが嫌だと思ったため、ヴィクトリアに変更。ヴィクトリアの名前の元ネタはヴィクトリア女王。プロットでは、もっとマリーに嫌がらせをするつもりだったが、素が良い子すぎた。初期プロットでは、ダーシーとくっつくことも考えていた。(今思うと何故そう思ったのかわからない。たぶん二章を書き終わるころにはなくなっていた設定)


■ダーシー

 小説『傲慢と偏見』から着想を得たキャラ。『傲慢と偏見』のキャラであるダーシーの名前をそのまま持ってきた。主人公マリーの階級を見るのではなく、その内に秘められた品性を評価し、告白したのだが、マリーが一番忙しい時に告白したため、変な奴になった。ごめん。本当はもっとリアと争う予定だったが、リアに執着心がなくて、争うこともできず、空回りしてしまった。ごめん。


■ツバキ

 『ブーリン家の姉妹』より着想を得たキャラクター。最初男だったが、設定が成立しないと思い直し、女性に変更された。生まれた赤子が女だったからといって、火にくべるシーンは実は『ブーリン家の姉妹』にあったシーン。あんな怖いシーン、自分じゃ思いつかない。そこから逆算して物語を作った。ツバキだけでなく、この作品全体通してそうだが、家父長制度の被害者を書くシーンを現代では避ける傾向にあるが、わりとそのまま書いた。その時代小説の元の年代にそういった風潮があったので仕方がないと思っている。作者に特定のものを非難する意図はない。だが、赤子が火にくべられるシーンを見て、誰にも望まれず生まれた子供が元気に生きていてもいいという感情から生まれたキャラでもあるので、酷いシーンを書こうと思い、三章を作ったわけではない。と自己弁護しておく。


■アンナ・カレーニナ

 『アンナ・カレーニナ』が元ネタだが、ロシア文学は読んだことがない。本当に名前だけ持ってきた。『アンナ・カレーニナ』のあらすじを読むとえぐいことが書いてあるが、うちのアンナはそんなにえぐい設定はない。


■チョムスキー夫人

 言語学に少しでも触れたら聞くことになるノーム・チョムスキーが由来。今Wikipedia見たらアナーキストと書いてあったのだが、そんなつもりで起用したわけではない。単純に言語学の主張が国の政治方針と合わない場合、国外追放される場合があるということを書きたかった。怒られたら名前を変える。作中で触れられることはないが、マリーが捕まったことを聞いたチョムスキー夫人は大変心を痛めている。 


■五章の裁判

 こんな裁判存在しねえよ。と突っ込まれるかもしれないが、多分その通りだと思われるので、一応補足。『トルコのもう一つの顔』小島剛一著と「ドレヒュス事件」が元ネタ。「ドレヒュス事件」については『ヴィクトリア朝時代のインターネット』トム・スタンデージ著 服部桂訳を参考にしている。一応解説を加えたが、わからなかったら教えてほしい。



他にも元ネタはあったり、なかったりするが、一旦ここまで。

最初は元ネタ書かなくてもいいかと思ったが、元ネタ書かないと流石に失礼かと思い直し、記載した。むしろ元ネタ書いたことが失礼にあたるのなら削除する。


一応番外編を予定してはいるので、ブックマークなどして頂けたら、投稿タイミングがわかると思います。


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