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オーナーよし子の回想録  作者: 梅花
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第三話

「奥さん困りました。」


「どうしたの?」


「甥のポーは10ヶ月もの間給料をもらっていません。


初めの1ヶ月分の6,5000円だけもらいその後は支払いがありません。


彼の家族から責められ困っています。一度、甥の様子を見て来てもらえませんか?」


考え込む私。



「面倒な事に巻き込まれたくない…」


そんな思いが頭をよぎった。


しかし余りにもお願いされるので最後には仕方なく承諾した。



ポーさんの働いている店は火曜日が定休日だった。


私はその日、彼を尋ねた。




店の2階に住んでいると聞いたので、恐る恐る階段を上がりノックした。


中から「ちょっと待って下さい」


冬なのにタンクトップ姿のポーさんが出て来た。


「私、わかりますか?」


うんうん。うなずくポーさん。


手招きで部屋に入る様に言われた。


私 「日本語わかりますか?」


「ダメダメ」


クビを横に振るポーさん。


簡単な日本語しかわからない様だ。


仕方なく携帯の翻訳を使って会話をしてみた。


「お金もらってないの?」


「うんうん」


「大丈夫?」


「大丈夫です。」


「え?本当に大丈夫?」


マイペンライ=タイ語で大丈夫と言った。


私はタイの家族が心配しているからすぐに連絡した方が良いと伝えた。


そして何かあれば連絡する様にLINE交換をして別れた。


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