Moonlight Determination ☪︎*。꙳
月明かりの下、アレンは小川のほとりに立っていた。
水面に映る自分の姿は、どこか現実と違うようで、でも確かに自分だった。
胸の奥には、ホワイトとチェシャ――二人への想いが交錯している。
「アレン、どうした?」
ホワイトが優しく声をかける。
肩に手を置くその温もりに、アレンは少し勇気をもらった。
「俺……まだ迷ってる。どっちを……」
「迷うのは当然さ」
チェシャが小川の反対側から笑う。
「でも、焦ることはないぜ、鍵くん」
アレンは深呼吸した。
この世界で、初めて自分が選べること――
それが怖くもあり、嬉しくもあった。
「……俺、ホワイトの側にいる。けど……」
「けど?」
「チェシャとも、ちゃんと向き合いたい」
チェシャは少し驚いたように目を見開くが、すぐににやりと笑った。
「ふふ、それでいいぜ、鍵くん。楽しませてもらうからな」
ホワイトは微笑みながら、アレンの手をぎゅっと握った。
「ありがとう、アレン。君が決めた道なら、僕はずっと一緒にいる」
胸の奥がじんわり熱くなる。
怖さも、ドキドキも、甘さも、全部一緒に感じられる――
この瞬間、アレンは自分の決意を少しだけ固めた。
森の向こうでは、チェシャがふわりと光の舞を描き、
不思議な森の夜は、甘く、少し危うく、でも確かに温かかった。
「さあ、ワンダーランドの本当の冒険は、これからだ」
ホワイトの囁きに、アレンは小さく頷く。
「うん……行こう」
月明かりが二人を照らす中、夜の世界は静かに、しかし確かに動き出した。
ホワイトとチェシャ、そしてアレン――
三人の物語は、ここからじれじれ甘く、不思議な展開へと続いていく――。




