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登録

 私は新規登録者専用受付カウンターへ向かい、受付嬢に登録を願い出て、差し出さタブレットに必要事項――個人情報を記入する。


「では、こちらのスキャナーに手の甲を上にしてお入れ下さい」


 そう言われて病院などの受付カウンターに設置されている様なマイナカードスキャナーの様な機器に手を差し入れる。


「今から千羽さんの魔力を読み取り、手の甲に刻印させて頂きます」


 それがダンジョンに潜入する為の許可証である探索者個人識別証になる。魔力や資質に応じた紋様になるらしい。

 だからといって沙羅双樹の魔力刻印は単純すぎではないだろうか。

 因みにドックタグなどは個人で魔導具アクセサリー職人に特注する必要があると言う。


 他には剣、盾、槍、斧、杖だとかをトライバル模様にした刻印が多く、稀に龍や翼などのデザインも出現する。


 閑話休題。


「“ステータス”と念じれば魔力が反応し、自身のステータスが確認できます。ステータスは自信にしか視認出来ませんのでご安心ください」


 説明は以上で質問は無いかと聞かれたけれど、何を聞けば良いのかも分からないのが正直なところだ。

 何せまだダンジョンに潜っていないから。

 それに、初心者の疑問は小冊子で解決出来るはず。たぶん。


 だから私は礼を述べて受付カウンターを後にする。

 併設されている武器防具店へ向かい、格闘系の初心者スターターセットを探す。

 レザーグローブとレザーブーツの初心者セットを購入。

 

 ステータスと念じるとステータスは軒並み『1』


 ――レベルが1だから?


 レベルに応じたステータス上昇なら格上ばかりの魔物ばかりだろう。


 ――でも、教習では私以外の人も魔物を斃せた。


 私は疑問の解消に購入したばかりのレザーグローブを装備してみる。


 LV1

 HP+100

 物理攻撃+5

 物理防御+3

 素早さ+5

 

 とステータスが上昇していた。

 しかし、私はこのレベル1に疑問を持つ。

 

 これじゃあ低レベル――未熟でも武器さえ強ければ、お金にものを言わせて強い武器を購入していけば強くなれる。

 

 私は改めて武器防具店に向かい、ミスリルで強化されたグローブに手を伸ばすと手が弾かれた。


 ブーツも同じだ。


 やっぱり格上装備品は購入出来ない、と。


 フードコートもあるなんて、いたせりつくせり。


 席に座り小冊子を開く。


 レベルアップで上がるのはレベルとスキルポイントの獲得数値。

 そのポイントを消費して自身の強化をしていく――と言うのが探索者の在り方だ。


 だと言うのにスキルツリーがロックされてる。

 

 ――どう言うこと?


 初心者の為の小冊子には書かれていない。

 私は検索する。

 検索結果には探索者の中にはスキルツリーがロックされてる者が存在すると言うこと。

 ロックされているスキルツリーはその探索者が習っている武器スキルと言うものが多い。

 

 私は母さんから天剣流を習ったからスキルツリーが不要ってこと? それなら踏破スキルは――って考えた所で考えるのを止めた。

 

 ――踏破スキルは遊びで習得してたから……ってこと?


 その場合レベルと強さが合わない探索者が誕生する。

 その場合は直ぐに探索者ギルドに申し出る必要がある。

 

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