君と出会ったあの日
これはある1つの物語、
両親に連れられて少女はウィンズ城の庭園にきていた。周りは大人ばかりでつまらない。
その時、何故かどこからか誰かが泣いている声が聞こえた。茶会の会場のすみの木陰に男の子がうずくまっていた、彼はこの国の皇太子ルーカス。
誰からも見られない様に声を押し殺して泣いていた、それは少女が4歳、男の子が8歳の時のお話。
『どうしたの?おなかいたいの?』
「(なんだこいつ?ウィンズ伝記に出てきた天使様か?キラキラしてる)・・・・・・」
ー少年は少女から目が離せなくなった。
『なんでないてるの?』
「・・・・な、泣いてない!」
『ないてるよ?』
「泣いてなどいない!!!」
『?・・・・』ぎゅ!!!
「わぁ!!!なにをする!!」
『こころがくるしいときはねぎゅうってされるとくるしくなくなるんだよ』
「・・・なんだそれ・・・離せよ!」
(ぎゅう〜〜〜)
「ぐえっ(くっ首がぁ〜)」
『くるしくなくなった?』
「く、くるしい」
『えー??なんで??』
「おまえがぼくの首を締めてるからだろぉ〜ぐぇへんなやつ!おまえなんなんだ」(前言撤回、天使じゃねぇ、悪魔だ)
『・・・アリア、へんなやつ??』
(アリア?こいつの名前か?)
「あぁ、へんなやつだ」
『ふふふ、アリアへんなやつ〜』
これが2人の出会い
それからアルメリア(アリア)は父が皇城に行くたびについていった
『お父様・・・?(ニヤリ)お仕事ですか?』
「そうだよ、今日はとっても忙しくてアリアは連れてはいけないんだ」
『わたしはだいじょうぶです、おとうさまほどいそがしくはないので。』
「(そういうことではないのだが)」
別の日
『おとうさま??おしごとですの?』
「・・・アリア、本当に今日は連れていけないんだ、大事な会議があるから」
「アリア?今日はダメよ、ナーティア先生もいらっしゃるから」
『おかあさま・・・・わかりました、おとうさま、おかあさまにハグをなさってからごしゅっぱつなさってくださいね』
ガタゴト
「ん??」
ゴン!!!
『ばぁ!』
「!?!?ア、アルメリアァー!!!!!」
アルメリアは隙をついて馬車の椅子の下に隠れていた、この攻防は毎日のように続き、父アレンは遂に夜明けと共に仕事に行くようになった。
『全くあの子はどうしてああも予想外の事をしでかすのだか・・・』
「クス、よっぽどルーカス殿下が大好きなのね。昔を思い出すわ。」
『・・・・・・』
「・・・心配?」
『・・・そうだな、もちろん殿下の支えになっているのなら嬉しいが、この子のゆく道は平坦ではなくなる・・・。』
「・・・この子は大丈夫よ。きっと歩む道は私達よりも険しいかもしれない、でもその分私達が守って支えてあげればいいじゃない」
『・・・そうだな、この子には俺や君、ヘンリー、それに、これから産まれてくるこの子達もいる。命をかけて守ってあげよう。』
それから数日後、アルメリア・エマ・ランスロットは皇太子ルーカス・デイビッド・ウィンズの婚約者に内定した。
アリアが4歳になる年の冬だった。
アルメリアの5才の誕生日がランスロット家の庭園にて行われていた。
アルメリアが婚約者に内定した年の誕生日にルーカスがアルメリアと名付けたバラを贈った。そのバラが綺麗に咲いた所をアリアは王子にどうしても見せたくて、会場を抜け出し、屋敷の離れにあるバラ園に連れ出した。
『殿下〜!!はやくはやく〜!!』
「はぁ、はぁ、はぁ、なんであんなに足だけ早いんだ・・・アリア!ちょっと待て!」
ビュウ!!!!!!!!
『うわ!!』
急に嵐のような風が吹いた
『な、なんだったんだ?!』
「殿下!お怪我はございませんか?!」
『あ、あぁ・・・俺は大丈夫だ・・・
!アリアは?!』
『アリア!!どこだ!!?アルメリア!!』
アリアは忽然と姿を消した。
国を挙げての捜索を何年も行ったが、見つけられなかった。それが一体誰の仕業なのか・・・




