表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生者ゲーム  作者: 魔茶来
8/8

第八声 やっぱり魔獣だった。

 なんか腹が立ってきた・・・

 なんでクリスのレベルが3つも急に上がるんだ?

 レベルが上がるにしても普通ひとつづつだろう!!


 これじゃナビは要らないだろう!! 

 こんな出鱈目、許されて良いのか?

 さてはあの管理者とかいう奴がなにか細工を施しているに違い無い。


 おまけにペンギンを操るのに『猛獣使い』ってなんだよ?

 ペンギンは猛獣なのか?

 というか『ぺリル』って本当にペンギンなのだろうか?

 なんか俺には魔獣のような気がしてならないのだが・・・


 尤も、このレベル上昇には種も仕掛けもある。

 前世のゲームでは経験したことが無かったことだがこの世界では起こることがあると教えられたこと。


 それは多分、クリスのチートな能力である獣・具武の同時武装能力が武具と従魔の各スキルに干渉しているのだ。


 そのチートな能力は従魔と武具の双方を操る能力。

 この能力は二つの異なるスキルを調整し同時に利用するスキルだ。

 つまり一つだけがスキル値を高めることがあるともう片方も調整され高まるのだろう。


 ということはつまり・・・現状は武具でレベルが上がりすぎている状態である。

 それに引き換え従魔の能力は今だに使われてなかったためにレベルはゼロだった。


 そこに初めての僕の契約だ。

 契約に伴い「従魔使役」のサブスキルである『猛獣使い』というスキルが発動した。


 この時クリスはぺリルを普通のペンギンだと思って安心していた。

 俺も迂闊だった。野獣であれば契約する前に襲われることもあっただろう。

 クリスはそんなことも知らず、今も一緒に食事をしていた。

 尤も野獣であるはずのぺリル自体もなぜか「おとなしく」していた。


 あれ?、スキルに変化が・・・

 一緒に食事するというぺリルに対する優しい思いがまたレベルを上げているようだ。


 えっ?レベルじゃなくて、スキル名が変わった?


 野獣に対する『猛獣使い』だったはずだが『従魔使役』に変わっていた。


 普通、魔獣を野獣には間違えないだろう?

 こんな誤認みたいなことが起こるのか?


 あっ、説明が出て来た・・・


 なになに、スキル修正理由は?

 レインボー・バードは見た人の記憶から自分の姿を転写出来るという能力がある・・・


 なる程・・・

 この世界には居ないペンギンという姿をクリスの中から読み取ってその姿に化けたということらしい。

 このためスキル判定時に魔獣判定が遅れてしまい、とりあえず『猛獣使い』にしたらしい?


 そんなことで良いのか?俺よりいい加減すぎないか?


 それよりぺリルの正体が確定したのでサブスキルから通常スキルに変更されるようだ。

 よってクリスのスキルはサブスキル『猛獣使い』から『従魔操者』に格上げとなる予定?らしい。


 これで俺が思っている通りぺリルは立派な「魔獣」であることが証明された。


 う~ん、やっぱりそうだったか・・・

 なになに、判明したぺリルの正体は「七色の魔獣」と呼ばれる「レインボー・バード」だと思われる。


 俺の習ったレインボー・バードは「猛禽類」の姿のはずだ。

 そうかペンギンの姿なのはクリスのイメージなのか。


 さてさて、どうやってクリスに説明しようかな。


 それにしてもクリスは恵まれすぎている。

 チート能力だけじゃなく、その従魔までもがS級クラスになる魔獣だった。


 そしてクリスの『従魔』レベルの向上と共に

 剣(武具)のスキルレベルが変動を始めているようだった。

 

 剣の小さな変化が現れたのは、その後の調理の時だった。


 魚を焼こうとクリスがメノウと短剣で火を起こした。

 でも火花が飛んだというより火が直接吹き出たような感じがした。

 目の錯覚程度のことだったが・・「炎系の攻撃スキル」になる前触れではないだろうか?


 そんなスキルは剣がレベル10になってから発動する予定のはずだ。

 レベル10の前にその能力が表立って出てくるのは異常なことかもしれない。


 これも従魔に対しての武具のスキルの向上を意味している。

 つまり剣士のレベルと魔導士のレベルが影響を受けているのだろう。

 恐ろしいのは魔導士レベルは従魔と武具に共通する能力だから、レベルが飛び抜ける可能性がある。


 しかしスキルの変遷を見ていると武具と従魔の双方が相手のスキルレベルに対して『嫉妬』をしているみたいだ。


 そうか、クリスのチート能力の特殊性は同時発現のスキル同士の「競争」させることが出来ることのようだだ。


 スキルの自体が競い合い全体のスキル・レベルを上げていく。

 そんなスキルは前世のゲームでもなかった。

 本人のスキルに関わる道具や従魔のスキルが勝手に競い合って向上していくのだ。


 こっちがスキル・レベルを確認しながら色々考えているのだがクリス本人は至って平和だった。


「ナビ君、この魚の美味しいよ。塩掛けで焼いただけだけどね。

 それと昨日作った、これも生ハムみたいで美味しくなっている」


 色々な異変にも関わらず、相変わらずクリスは何時も通りだった。

 というぺリルが加わって少しテンションが上がっていた。


 話しかけられたので、適当な返事をしておく。

「お腹がすいているから何でもおいしく食べられるんですよ」


 食べ終わると商業ギルドに向かって進むのだが、やはり剣のレベルが上がり始めている。

 明確な能力が発言したので報告しておこう。


 進み始めてクリスがなんか悩んでいる。 

「ナビ君、こっちで良いの?」


「はい、間違いありません。

 それとレベルはまだ上がってはおりませんが剣の支援機能が追加されました」


「えっ?追加?」


「はいレベルアップ程では無いのですが、先ほど火を着ける時に簡単に着いたと思いませんか?」


「そう言えば火花が大量と言うより、ライターの火みたいだったわ?」


「ライター?、なんですか?」

 知らないふりをしなければならない。


「ごめんなさい、前の世界ではそう言うのがあったのよ」


「そうですか、今回追加されたのは支援機能なので剣の持つ機能と思ってください」

 これは嘘だ・・・

 明らかに剣のレベルが上がり始めている。


「そうなんだ、火を着けるのが簡単になって便利ね」


 このスキル向上の延長線上に炎系の攻撃魔法となるだろうスキルだ。

 もちろん武具や従魔のスキルが上がれば本人のスキルも上がるだろう。

 競い合うスキルの向上の結果高いスキルになると考えられる。

 逆にクリス自体の「従・武具武装」のスキルが求めているレベルが高いからかもしれない。


 クリスはやりたくないだろうが、少し色々な訓練させよう。

 案外早くクリス自身のレベルも上がる可能性がある。


 さっきの従魔スキルへの訂正も理由が面倒なので、「スキル・レベルの向上の結果」ですと言えるしね・・


 まあ、単純にクリス自身の年齢相当のレベルが低いことも気になっていたから良かったかも。

 そうだクリスのレベルが10を超えたら冒険者としても十分に活躍できるだろう。

 そして冒険ギルドにも行けそうな気がして来た。


 尤も、俺は最初のナビ担当なのでクリストはレベル20になったらお別れだ。

 別れは思っているより早く来るかもしれない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ