表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お兄ちゃんが欲しいっっ♥  作者: ハイドランジア&シーク
【第二章:ノンケを落とすテク(お兄ちゃんになってもらうためには)】
20/147

「いきますからゆるしてください」

「はい……って、

 さっきのが言うこと聞くじゃなかったんですか?」


「有心は〝言うこと聞く〟

 じゃなかったら名前も呼ばせてくれないような子なの?」


 からかうまでもなく

 素のきょとん顔を向けられた有心に、

 やはり反論の余地はなかった。


「……いいえ違います。


 じゃあ早く、言うことってのを教えてくださ――」


 有心が言い終えぬ間に、

 腕を掴まれ強引に引かれる。


「有心への罰は、

 ボクのお家に今から来ること、だよっ」


「え! え、いや、それはその……」


 男女交際もしたことのない有心は

 会って数日の異性の先輩の家に

 上がり込むことは躊躇われた。


 しかし……


「来ないなら、

 詞ちゃんに


『胸当たっただけなのに、

 有心に性的な目で見られた……』


 って言いつけちゃおうかな~」


「そ、それはやめてください!


 い、行きます、行きますからぁぁ……許してくださいぃぃ」


 涙を潤ませて許しを乞う有心を見る

 玉響の目付きは獲物を見るそれと同じだった。


「ふふふ……


〝いきますからゆるしてください〟


 ってなんか受けみたいだね~可愛いよぉ、有心。


 やっぱりあなたは最高の受けだよ!!」


 玉響は顔に喜色満面をたたえている。


 そのとき有心はふと思った、

 彼女はいつからこうなのかと。


 会って数日だから有心が知るのは

 彼女の一面にしかすぎないにしても、

 腐女子の顔しか見たことがないだろう。


 もし彼女が腐女子じゃなかったら……


「ねえセンパイ、

 センパイっていつから腐女子になったんですか?


 ていうか、

 どうして腐女子になっちゃったんですか?」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ