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第139話 流れ始める あるいは 次に見える物


御着。


荷場。


数日後。


朝。


荷。


流れる。


馬。


動く。


書付。


以前ほど慌ただしくない。


まとめ送り。


少しずつ定着していた。


書付役達も慣れてくる。


「昼分だ」


「先に確認するぞ」


「次まとめろ」


声が変わる。


走り回る者。


減った。


荷場采配役。


静かに様子を見る。


以前なら。


気付かなかった。


だが今は分かる。


流れが良くなっている。


荷場だけではない。


書付側も。


少し余裕が出ていた。


役人達も気付き始める。


「最近回るな」


「前より待たん」


「荷が止まらん」


大きな改革ではない。


だが。


確かに変わっている。


昼。


荷場采配役。


ふと思う。


最初は紐だった。


そこから。


荷札。


置き場。


書付。


往来。


少しずつ。


止まりを減らしてきた。


全部。


同じ考えだった。


流れを止めない。


その日の夕。


御着。


役人達の雑談。


その中で。


最近の荷場の話が出る。


「黒田の若がな」


「色々見てるらしい」


「荷場が回り始めた」


そんな話。


少しずつ広がる。


そして。


その噂は。


やがて小寺家中へ届き始めていた。


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