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感情世界 ー封印災害ー  作者: よぐると
第五章 横浜怪気事件
46/50

第46話 青空喧嘩勃発

なんだか屋上の扉の奥が騒がしい


「は?オレンジ缶だ!」

「いや!グレープ缶じゃ!」


やはり喧嘩をしていた 

呼び出しておいてなんで喧嘩をしてるんだ、、


「あのー」

「おう、来たか 平家、喧嘩は後じゃ」

「しゃーないな」

「東条 色々話したいが

さっそ、本題を話す お前は何か持っているじゃろ?」

「え?どういうこと?何も持っていないよ」

「すっとぼけか、、知っとるからなお前のことは

なら この缶をとってみろ

貸せ!源!」

「わしの缶を取るな!」


カランッと缶蹴飛ばした


「何してくれとんじゃお前!」

「うるせえ 今はこいつだ」

「ああ、そうじゃな

取れ東条!」

「そんなの簡単にできる」


拾いに行こうとすると


「足はその場から動かすなよ」

「え?」


明らかに手が届かない位置にある缶


「そんなの無理だ 手が届かないよ」

「そうか、たわないか」

「出て来ないようだな 源、魔術喧嘩じゃ」

「お前が本当の姿を出さないならわしらはお前を殺す

なんならわしは殺人野郎には拳を染めてでも殺すからな 

覚悟しろよ」


どうするんだよ 妖気魔

勝手に殺人野郎って言われるし

なんでこんな勘違いをしてるんだ?


「こいつらは魔術を使える

万が一襲ってくるのなら、私が捕まえる だから大丈夫

一旦様子見だ」


「そうか 出て来ないのか、、

なら仕方ない 俺も殺したくないが魔術を使う者として

しなければならない

従獣似姿術(じゅうじゅうにしじゅつ)

疎獣開術(そじゅうかいじゅつ)


たくましい犬と猫の霊獣が現れた

犬は大きい牙、がっしり構える足、ゴツい体

そして猫は鋭い牙に、尻尾が長く、スタイリッシュな体

半透明だが強そうだ


「出て来ないようじゃの 

えっと引き剥がさんさい!

行け!」


猫は俺の腕に噛みついた


「引っ張れ!」


「直接私に攻撃が届いている

引き剥がされる前に剥がす」


白い腕で猫を掴んだ


「お!お出ましじゃ」

「次は俺だ

東条!数多の命の重さを今剥がすからな!

反伏(はんふく)


「どうやら私を怪気魔と勘違いをしているな」


攻撃をしてくる前に犬も掴んだ


「まだまだ未熟な魔術、、

体から離れるぞ」


妖気魔は俺の体から出てきた


「お前ら私を怪気魔と勘違いをしているか?」

「どういうことだ!」

「私は怪気魔ではない」

「は?」

「こいつはなんじゃ?平家?」

「怪気魔じゃない、、?」


平家と源は混乱しているようだ


「私は妖気魔

人の幸せを生きがいとして働く魂だ

ほら、霊獣を返してやる」

「怪気魔じゃないのか 

なら話は別だな 怪気魔なら魔術士につき出そうと思ったが、

そんな手間はなさそうだな

妖気魔は初めて見た まさかお前に取り憑いていたとは、、東条」

「お前、わしらと手を組まないか?」

「手を組む?」

「そうじゃ わしと平家は魔術を使える一般人、魔術士のなり損ないじゃ

だが、魔術士は常に怪気魔のところに辿りつけるわけじゃない

それをわしらでカバーすんじゃ」

「嫌か 東条?

俺らと魔術士ゴッコだ」

「魔術士ゴッコ、、」


「私的には、怪気魔を倒す、魔術士には封印されない

この二つの条件がある そしてこの提案はどちらも合格している

つまり私はこの提案はいいと思う

裏がない限りな」


確かに、仲間が増えるのはいいことだけど、

この人たちの強さがわからない

最大の敵は無能な味方だからな、、


「どっちが強いんだ?」

「そりゃ俺だ」

「あ?わしの猫じゃ」

「なんだとこの野郎!」


この質問は喧嘩のトリガーだった


「私の前で喧嘩をするな!」


白い腕で二人を掴んだ


「お、おう すまんな、妖気魔」

「それより、決まったか?」


「私はいいと思う」


じゃあ やってみよう


「決めた

俺は手を組む」

「よし 決まりじゃな」

「なあ どうして猫や犬の魔術なんだ?

炎とか出せないのか?」

「それは俺らの祖先に聞いてくれ

俺らは代々動物系の魔術を使えてな、猿や牛とかもいたらしい

親父はカラスの魔術だ 全盛期は強かったらしいが、俺が生まれてから

弱っちまって一度も見たことがない 

そんな感じで俺らはハズレの魔術士だったな」

「ハズレじゃないだろ 魔術を持っているなら普通に凄いと思う」

「昔でそんなことを言ってくる奴はいなかったらしい

世界が変わったのかもな」

「今は魔術士が少ない現代じゃ わしらは、貴重な魔術を使える人間

そして、怪気魔が復活した今はわしらの活躍どきのようじゃな

さっそ、今日の放課後、魔術の練習じゃ!」


チャイムが鳴った


「おっといけん!授業が始まってしまう」

「じゃあな東条」


平家と源に次いで俺も教室に帰った

東条達は午後の授業を受けた

そして、下校時間になった


「よし東条 一緒に俺の家に来い 魔術が使える場所がある」

「こいつ、実家が太くて家が広いんじゃと

いいよな 同じ祖先なのに環境が全然違う じゃけーわしは羨ましい」

「おいおい 照れるぜ」

「お前の頭をてるてる坊主にしてやろうか 

わしは本気で羨ましく思っとんじゃ」

「怒るなよ 鬱陶しい奴だ」


怒りの沸点が少し低いのかな、、

そして、話しながら平家の家に行った


「ちょっと待ってろ」


家に入って行った

家の中が響いて、平家の声が聞こえた


「おとん!裏庭貸して」

「うるさいな 最近は夜までそこら辺をさまよっては遊んで

練習をロクにしてなかっただろ」

「いいから貸してくれ 練習したいんだ

今日は一緒に友達もするんだ」

「あ?友達?お前、黒一のこと友達って言ってたか?」

「いや、新しくできたんだ」

「そうか」


俺をドア越しから覗いた


「、、 ほら、鍵だ」

「あざー!」


「裏庭の鍵、借りてきたぞ 

ほら、入れ」


広い空間にはびっしりジャリジャリとした石が敷かれて、

俵でできた人型の的もあった


「ここが俺の練習場所だ」

「懐かしいの この場所 

前は三日坊主で飽きたが、今回は気合い入れていくぜ」

「妖気魔は魔術を教えるのは得意か?」

「ああ、できるぞ」


それから妖気魔のアドバイスで

平家と源は特訓を始めた

源黒一は広島弁です

訳を書いておきます

たわない=とどかない

えっと=たくさん

引き剥がさんさい=引き剥がせ

じゃけー=だから

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