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感情世界 ー封印災害ー  作者: よぐると
第三章 ヒーローを探して
33/50

第33話 霊と感情の結び

「まずは腕の操作、そして移動、最後に攻撃予測だ」

「腕の操作か、、」

「善念がないと力が発揮できないというのは、私らだけでは怪気魔の対処ができん

あらかじめお前が力を制御しないといけない

ほら空き地に行くぞ」


夕日が照らす浜辺、布福湾(ふっぷくわん)近くの空き地に着いた


「これを持ち上げろ」


塩素で錆びた冷蔵庫が目の前に置かれた

精一杯、力を引き出した


「ダメだー」

「力任せで妖気術を使うな

妖気術は気を込めて使え 力は操作をするだけだ」

「そうなのか、、」

「タイヤを引っ張ってみろ」


トラックのタイヤがあった


これぐらいの重さなら動かせた


「まあこんなもんだろう 気と筋力をつけていけよ」

「なあ 疑問があったんだ」

「何だ?」

「どうして妖気魔自身で人を助けないんだ?周りからはお前が見えないし、お前だけで動いた方がいいって思ったんだ 後、どうして人を助けるんだ?」

「気ってのは人から貰うんだ 妖気魔、怪気魔は溜めることはできるが作り出すことができない だから取り憑いて善念、悪念を貰うんだ それがお前に取り憑いている理由だ」

「で?人を助けるのは?」

「気は人から貰うこれが一つ目の理由」

「二つ目は?」

「二つ目は、、もともとは私は人間ってことだ 怪気魔もだ」

「人間?!」

「そうだ 妖気魔、怪気魔の成り立ちを知ってるか?」

「知らない」

「まあそうだろうな 私達は幽霊と悪念か善念が結合した存在だ

実体化した霊ってことだ そして魂もあるが魂が消えることはない

例え、念仏を唱えても無駄だ」

「じゃあさっき取り込んだからまる怪気魔の魂は今もお前の中にいるのか?」

「いるぞ 魂だけはどうしても消えない」

「消せる方法はないのか?」

「全日本人を消すことだ」

「全日本人を消す?」

「善念、悪念が消えれば私達は消える」

「お前は成仏したくないのか?」

「人を殺してまで成仏するのは精神的に無理だ それに私が人を殺すと悪念が溢れ、私の体を腐らせてしまう」

「ずっと生き続けるってことか?」

「そういうことだな さて今日から筋トレを始めるからな」


今日から怪気魔に対抗するためトレーニングが始まった


ー次の日ー


朝から学校からメールが届いた


「あ、学校からメールが来てる」


そこには今日はオンライン授業ということだった


「やっぱり世間に広がったか 東条、テレビをつけろ」


ニュース番組を見ると怪気魔事件についてのことしか取り上げられていなかった

そして自分も写っていた

おそらく写真部の奴が撮ったのだろう

しかし顔は妖気魔による白いモザイクがかかっていた


「まだ俺っていうことは知られてないな」

「だがこれが魔術士知られれば動き出すだろう」

「魔術士?」

「言えば私を邪魔する人だ」

「なるほど あ、そろそろオンライン授業が始まる」


その頃魔術士は、、


「朝から俺ら見回りですか?先生」

「そうだ 5人組で行け 怪気魔がいつ現れるかわからないからな 

あと地図を配っておく 印があるところに均等に分かれておいてくれ 昼食は各自各々でよろしく

あ、紫道は僕と一緒に来い」


俺と先生は教室を出た


「他人任せだなー」


「先生 何で俺は先生となんですか?」

「何でって君が必要な用事があるんだ」


先生について行った

街まで降りた


「先生、最近怪気魔のニュースって、、」

「見てるよ あれはからまる怪気魔だったかな かなり人を食っていそうだったな」

「でも黒銀の報告は無い」

「もしかしたら別で行動してるかもしてれないな」

「どうして別行動を?」

「さぁな どうせ悪いことを企んでいるんだろ あの馬鹿が」


ー黒銀ー


「ハックション!」

「風邪か?」

「いや大丈夫だ で、からまるは?」

「ずっと怪気魂の状態だな」

「魔術士にやられたのか?」

「そう考えるのが有力だろうな」


「黒銀ー!」


おののく怪気魔が帰ってきた


「どうした?」

「邪魔者の封印が解かれた」

「邪魔者?」

「妖気魔のことだ」

「妖気魔って何だ?」

「妖気魔は我らの対になる存在 人を助け、我らを殺す」

「つまりからまるは、、」

「やられたな」

「ちなみに妖気魔にもたくさんの種類がいるから

恐らく今回のはのみこむ妖気魔だろう」

「厄怪な奴が生まれたな」

「その妖気魔に対抗できる怪気魔はいるのか?」

「いるにはいるが、、今はいない」

「なら祠に行けばいいんじゃないか?」

「それがだな 祠に結界があってどうしても入れないんだ」

「よく知ってるな うずまく」

「過去に歴代の怪王が何度も試したんだが無理だったからな」

「怪王って何人ぐらいいるんだ?」

「まだ1人だな まあそいつはもう魔術士に消されたけど 

お前は絶対殺させないからな」


ー紫道と服部ー


街を通り団地に来た


「そろそろだ」

「何で団地に?」

「用事だ」


さっきから用事としか言ってないな


「この家?」

「そう」

「先生の家?」

「違う 入るぞ」

「?」


鍵でドアを開けた

中は埃や蜘蛛の巣が貼っていた


「な、何ですか?これ」

「探検みたいでワクワクするだろ」

「ワクワクしねえよ」


靴のまま家に上がった

すると先生は通路を知っているかのようにズカズカと進み、地味な本を手に取った


「ん?なにこれ?」

「ここ 読めるか?」


そこには

「怪伝呪記」

と書いてあった


「怪伝呪記?」

「そう怪伝呪だ 怪伝呪っていうのは怪気魔が人に呪いをかけることだ

昔はよく怪気魔に取り憑かれていて暴れてたんだ それがこの本に書いてあった

読みたかったら読みな」


俺はその本を受けっとった


開くと

怪気魔についてたくさん書いてあった

・無数の??怪気魔

・燃える怪気魔

・??を動かした怪気魔

・災害をもたらす怪気魔

・??の怪気魔

・?車の怪気魔、、

ずらーっとこれ以上の目次が書いてあった


「あまりにも古くて到底読めない 破けていたり、滲んでいたりして読めないんだ」

「先生 これ借りていいですか?」

「借りてもいいが気をつけろよ それを代々保有していた人はみんな急に死んでんだ」

「え?」


これそんな恐ろしいもなのか、、


「はははは 冗談だよジョークジョーク

あ、でも無くさないようにね」

「洒落にならないこと言わないでよ!なんか力入ったじゃん」

「ごめんごめん さ、帰ろう」

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