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美濃攻略 壱
翌日の放課後
「拠点を移行しようと思う」
ログインして俺は、すぐ本題をあげた。
「拠点を、またどうしてそんなことを」
やはり勝家が、理由を聞いてきた。他の人も何だか、不思議そうな顔をしている。
「美濃を取る。その為に、清州城から小牧山城に行く。文句はないな? それと、拠点は新しく作ろうと思ってる。美濃攻略、その為に」
皆は驚いたような表情を見せる。でも美濃を取るんだぜ? 別にそれくらいしてもいいだろうよ。
「猿呼んでくれ」
俺がそう言うと、猿こと豊臣秀吉がやって来た。
「信長様、何かご用ですか?」
一見仕えなそうな猿顔のチビだが、俺の軍にいる時点で弱いなんてことは有り得ない。優秀だから、俺が拾ったんだ。
「城建てといて、美濃攻略の拠点にする」
俺が命ずると、猿は「ウキー」と頷いた。ホントに、何か猿みたいな奴だよな。
「ちょっとノブナガ、アノ人誰さ。ナンだか、コワかったよ」
猿が下がると、光秀が俺にそう言って来る。嘘だろ? あの猿は、全然怖くないだろうよ。




