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繋がりたい
「信長っ! ちょっ、何やってるのよ。最近会ってくれないと思ったら、そんなことしていたのね」
聞き覚えのある声。驚いて振り向くと、鬼のような形相をした濃がそこには立っていた。
「落ち着け。濃、コイツは光秀だ」
別の女の抱き合ってる、とか勘違いされてんだろう。光秀が女っぽいのは確かだし、間違えるのも仕方がない。
「浮気なんて許さない。大っ嫌い! もう別れましょ」
怒鳴る濃の瞳には、薄ら涙が浮かんでいるようにも見えた。だから俺は走り去っていく濃を追い掛けることも呼び止めることも出来なくて。
でも濃とは別れようと思っていた。確かに光秀は男だけど、好きになってしまったのは仕方がない。本当の愛は何も関係ない、それを知ったから。
「ノブナガ、ゴメン。ボクのセイだね」
しゅんとして謝る光秀の頭を優しく撫でてやる。すると光秀は気持ち良さそうに笑い、俺の制服の裾をきゅっと握った。やっぱり可愛い、魅力を感じている。
「お前のせいじゃない。だって、俺はお前が好きだから」
前は女みたいで可愛いと思っていた。しかし今は違う。男に見える、そして男と思い尚可愛いと思う。同性として、恋愛対象として意識している。
「ボクもノブナガのコトダイスキ」




