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傷付けたくない 壱
「ガキめ、面白いこと言うじゃないか。やれるもんならーっ」
ソウ言うコトを言うヒト、ボクはキライナンだよね。ダカラ言い終わるマエに、カラダをナワで縛り付けてアゲタ。
「ガキじゃないもん、バカにしないで」
カラダがチイサイのもカオがコドモっぽいのも分かってるけど、ボクはコドモじゃないもん。ソンな失礼なヒトには、お仕置きがヒツヨウかな。
「黙れガキ! 調子乗ってんじゃねぇぞっ!!」
マダゲンキイッパイで、ボクのコトをガキ呼ばわりしてくる。
「ボクはコドモじゃないってばっ! ナンでガキとか言うのさ」
ソウボクが言い返したトキ、ヒトがイッパイ部屋に入ってキタ。デモナンかニヤッてしたカラ、ナワで縛られてウレしいんだと思った。
「キミタチも、ボクの敵なの? ダレも殺したくないよっ」
先制コウゲキされてコウゲキせざるを得なくなったらイヤダカラ、ソノマエにゼンインキゼツさせておいた。数分したら目覚めるだろうから、ダイジョウブかな。




