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たいふう〜
いつものバス停にて――
「タイヘンだよ!」
超大型の台風が接近し、空が暗く風が強い朝、強風に負けない声量でイブキが話しかけてくる。
「こんな日になんでそんな元気いいの?」
強風に煽られ髪を手で押さえながら返答する月夜。
「だってタイフーだよ! テンションあがちゃうよ! ごぉぉぉぉぉぉぉ――っていう風の唸りをきくだけでwktk」
「おまえは小学生かぁ!」
「んふふふふふふ――イブキさんいつまででも少年の心を忘れないのだ!」
「なにがぁ⁉︎ アンタが少年だったときは一瞬足りともなかったハズだけど」
「さぁ――風よ吹き荒れろ!」
休校日のイブキはいつもよりテンション高めだった。
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